ロードアイランド州を管轄するカトリック教会で行われた子供に対する性的虐待についての捜査報告書が発表され、虐待の実態が明らかになりました。被害者は300人以上にのぼっています。
4日水曜日、ロードアイランド州司法長官が会見で、
州全域を管轄するプロビデンス司教区での過去75年にさかのぼる子供に対する性的虐待についての捜査報告書を発表しました。
300ページにもおよぶ報告書は、1950年からこれまでに75人の神父が300人以上の子供を性的に虐待したと結論づけています。また、この間、教会が、告発された聖職者、少なくとも30人を複数回、別の職場に移動させ性的虐待の隠蔽を図ったとしてその対応についても批判しています。
ロードアイランド州
ピーター・ネロンハ司法長官
「聖職者による性的虐待について繰り返し警察への通報を怠った
環境はだいぶ改善しているものの
課題はまだ残っています」
プロビデンス司教区に対し32年間性的虐待被害を訴え続けてきたにもかかわらず信じてもらえなかったと語るウェバーさんは、この捜査報告が出されてことについて...
聖職者による虐待の被害者
アン・ウェバーさん
「記念すべき日です
州司法長官と捜査機関が私たちの側に立ち
司教が児童虐待を受けてとった行動を強く非難したのです」
これに対しプロビデンス司教は動画で声明を発表し被害者に謝罪しました。
ブルース・レワンドスキー
プロビデンス司教
「この場をお借りしてカトリック協会の聖職者が
子供たちの安全を確保できなかったことをお詫びします」
その一方で報告書の内容は過去に明るみに出たものばかりで新しいものはなく、教会はすでにさまざまな安全対策と厳格な罰則を適用し現在は安全な場所に生まれ変わっていると強調しました。
ブルース・レワンドスキー
プロビデンス司教
「近年は聖職者や教会職員による児童虐待の申立ては受けておらず
司法長官も現役の聖職者による被害はみつけておらず
前任者が築いた有効な安全対策と保護措置を守っていきます」
ロードアイランド州司法省は過去75年間さかのぼる捜査を2019年に開始。今回の最終報告書以前に死亡した1人を含めて4人の聖職者または元聖職者が刑事訴追されています。しかし加害者として名を連ねるほとんどが刑事訴追を免れているのが実情で法改正を含む対策が求められています。
今回の報告書では、教会の捜査への協力は十分ではなかったされており、また性的虐待を受けた子供が被害者として名乗り出たとしても数十年かかることが多いことから隠れた被害は計り知れないとしています。