連邦議会の下院監視・政府改革委員会は2日月曜日、「エプスタイン事件」をめぐって先週非公開で行われたクリントン夫妻の証言の映像を公開しました。
公開されたのは、下院委員会に召喚され先月27日に行われたビル・クリントン元大統領の証言と、その前日に行われたヒラリー・クリントン元国務長官の証言です。この証言録取は、2019年に性的人身売買などの罪で起訴され勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告をめぐる一連の事件で真相究明を求める、共和党を中心とする議員たちの要請に応じる形で行われました。
ビル・クリントン元大統領
「ジェフリー・エプスタインとの短い付き合いは彼の犯罪が明らかになる何年も前に終わり、その限られた交流の際に当時起きていたことの兆候を見たことは一度もありません。」
ビル・クリントン氏は、エプスタイン元被告と交流があったことを認めた上で、元被告が未成年者の売春斡旋で有罪判決を受けた2008年より何年も前のことだと証言。元被告と初めて会ったのは大統領退任後の2002年、人道支援活動の際に元被告のプライベートジェット機に搭乗した時で、その翌年に、元被告には人道支援への関心がないと感じて関係を絶ったとしています。
「エプスタイン氏やマクスウェル氏の前で、若い女性や少女と性的な接触を持ったことはありますか?」
「いいえ。」
「エプスタイン氏やマクスウェル氏から紹介された若い女性や少女と性的な接触を持ったことはありますか?」
「いいえ。」
クリントン政権時、エプスタイン元被告は何度かホワイトハウスを訪れ、2人が握手している写真も残っていますが、そのようなやり取りは記憶にないと証言。元被告とは自身の政権下で財務長官を努めたラリー・サマーズ氏の紹介で知り合い、政治経済について話し合う場を持つ代わりに人道支援活動のためプライベートジェット機を提供してもらったと説明しました。
「あなたはマクスウェル受刑者と友達ですか?」
「いいえ 」
「彼女はクリントン元大統領の友達ですか?」
「夫が答えることね。」
この前日に証言を行ったヒラリー・クリントン氏は、エプスタイン元被告とは会ったことも、所有する飛行機に乗ったこともないと一切の交流を否定。また、公開された捜査資料の中に最も頻繁に登場する人物たちのほとんどに委員会は連絡もしていないとして、一連の動きは事件の真相究明ではなく、特定の個人や政党を守るために仕組まれたものだと非難しました。
クリントン夫妻側は当初から一般公開での証言を求めていましたが、この2日間の証言録取は非公開で行われました。しかし証言の途中、室内の様子の写真が流出していることをヒラリー氏の弁護士が指摘。共和党のローレン・ボーバート議員が写真を外部の人間と共有したことを認め、ヒラリー氏が苛立ちをあらわにする場面もありました。
弁護士「私たちは公開しての証言を求めていましたよね?国務長官が証言している写真が公開されているのはどういうことですか?」
クリントン「うんざりよ。あなたたちがそんなことをするならもう止めます。いつまでも私を侮辱し続けなさい。本当に典型的よね。」
共和党議員「私がポストしました」
クリントン「勘弁してよ」
共和党議員「証言が始まる前です」
クリントン「関係ないわ みんな同じルールに従っているの」
共和党議員「削除します」
弁護士「少し休憩しましょう」
クリントン「そうね もうたくさん」
6時間以上に及ぶ証言録取終了後、ヒラリー氏は報道陣に対し、同じ質問の繰り返しや全く的外れな質問もあり、あまり生産的な時間ではなかったとして、委員会への不信感を改めて口にしています。
ヒラリー・クリントン元国務長官
「最後にはUFOについてやネット上で広まった最も卑劣な陰謀説の1つであるピザゲートの一連の質問を受けましたので、かなり異例でしょうね。」