先週、突然行われたアメリカとイスラエルによるイランへの軍事攻撃。核開発などをめぐる協議中に攻撃に踏み切ったその経緯については政権内でも説明が食い違い、トランプ大統領の岩盤支持層からも批判の声が出ています。
「イランとの戦争反対! 」
アメリカとイスラエルが先週イランへの攻撃を始めたことを受け、ワシントンDCやニューヨーク、ロサンゼルスなど各地で戦闘の即時停止を求める抗議活動が行われています。
一方、同じロサンゼルスでは、イランの体制転換を求める大勢の人が集まって喜びの声を上げ、アメリカとイスラエルの軍事作戦への支持を声高に叫ぶなど、アメリカ国内でもその反応はさまざまです。
集会参加者
「ありがとうネタニヤフ!ありがとうトランプ!」
アメリカがイラン攻撃に踏み切ったことについては国際法違反との見方も多く、理由の説明を求める声が高まっていますが、政権内でもその発言は食い違っています。ルビオ国務長官は2日月曜日、イスラエルがイランを攻撃するだろうと考え、その報復としてイランがアメリカを攻撃してくる可能性をトランプ政権が危惧し、先に攻撃したと述べました。
アメリカがイラン攻撃に踏み切ったことについては国際法違反との見方も多く、理由の説明を求める声が高まっていますが、 政権内でもその発言は食い違っています。ルビオ国務長官は2日月曜日、イスラエルがイランを攻撃するだろうと考え、その報復としてイランがアメリカを攻撃してくる可能性をトランプ政権が危惧し、先に攻撃したと述べました。
マルコ・ルビオ国務長官
「差し迫った脅威が確かにありました その脅威とはもしイランが攻撃されれば、攻撃されると確信していたが、彼らが即座に我々を標的にするだろうということです。我々はただ黙って反撃もせずに打撃を受けるつもりはありませんでした。」
しかし、他の国の決定によってアメリカが戦争状態に突入したと取れるルビオ長官の発言は大きな懸念を呼び、このことについて聞かれたトランプ大統領は、長官とは矛盾する発言をしています。
記者:
「大統領、イスラエルがイランへの攻撃を迫ったのですか?ネタニヤフが米国をこの戦争に引き込んだのですか?」
ドナルド・トランプ米大統領:
「いや、私が彼らに迫ったのかもしれない。知っての通り我々は狂人たちと交渉していたが、私の見解では彼らは先に攻撃するつもりだった。攻撃しようとしていた。交渉の進め方から判断して、彼らが先に攻撃するだろうと思った。それが起こってほしくなかったので、どちらかといえば私がイスラエルに決断を迫ったのかもね」
ルビオ長官はその後、アメリカが先制攻撃を受けないよう、トランプ大統領が決定したと発言内容の調整を図りましたが、これまで「アメリカ・ファースト」や、
外国の戦争に関与しないことなどの公約に賛同してきたトランプ大統領の岩盤支持層「MAGA派」の中からもこの発言やイラン攻撃に疑問を呈する声が上がっています。
一方でアメリカ議会上院は4日水曜日、トランプ大統領がイランにさらなる攻撃を行う前に議会の承認を求めることを義務付ける決議案を賛成47、反対53で否決。翌日の5日には下院でも、同様の決議案が僅差で否決されました。メリカメディアは、アメリカに明確な撤退戦略もないまま中東全域に急速に拡大している戦争を、議会はいち早く支持する姿勢を示したと報じています。