ロッククライミングの一種でロープに頼らず最低限の道具で岩を昇って行くフリークライミングで、世界記録を塗り替えたあるアスリートが、今アメリカのメディアを騒がせています。ニューヨーク在住の白石阿島さん、14歳。世界記録を保持するロッククライマーです。 今年の春休みに、スペインにある世界的最高難易度のルートを10分で登り切り、女性初、そしてもちろん最年少と、一度に二つの世界記録を塗り替える快挙を成し遂げました。6歳のときセントラルパークで岩登りをしたことをきっかけにロッククライミングに魅せられ、大会に出たいと、両親を説得したといいます。 白石さんが通うクライミングジムのディレクターは、「同年代の子とレベルが違う、女性としては世界で5本の指に入り、男性と比べても10人いるかいないかだ」と、その才能を語ります。 毎日4時間の練習をこなし、その後に学校の宿題と忙しい日々を送る白石さんですが、友達と一緒にいるときは、一人の14歳の少女の顔に戻る瞬間です。目の前に高い壁がそびえていても、「ホールド(手掛かり)がある以上は、上まで行けると思う」と語る白石さん。世界のトップアスリートの仲間入りをした今も、さらに上を目指していくだろうと、ABCニュースは伝えています。
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