「パンパカパーン、パンパンパ、パンパカパン」
6月9日、第67回トニー賞が発表されましたー!
一番のサプライズは
アカデミー賞を2度受賞したハリウッド俳優トム・ハンクス(「ラッキー・ガイ」)が
主演男優賞を逃したこと!
賞をかっつぁらっていったのは
戯曲家であり俳優のトレーシー・レッツ(「ヴィージニア・ウルフなんてこわくない」)
この結果に納得できーん・・って人も多いだろうが、カプチーノ的にはオケー!
というも「ラッキー・ガイ」の脚本自体に面白みがないのだ。
しかも「ヴィージニア・ウルフなんてこわくない」に比べて
役の難易度は低く、台詞の量も少なかったしー。
そんな部分が運命の分かれ道なったのだと思ウッチャンねー。
しかし、可哀相なハンクスちゃん・・・とほほのほ
私から象印賞を贈呈しておきまーす!
ところで
以前本ブログに書いた私のトニー賞予想は100%的中!エッヘン!!
最優秀ミュージカル賞は「キンキー・ブーツ」(やはりアメ車を買えっつうことですね!?)
快挙じゃ快挙じゃ、プロデューサーの川名康浩さん、おめでとうございまーす!
次は私の出番よ!!
リバイバル賞には「ピピン」
リーディング・プレイヤー(狂言まわし)を演じたパティーナ・ミラーも主演女優賞に輝いたんだぜー!
で、そもそも「ピピン」ってどんなミュージカルなのかぁー?
歌と踊りとサーカスを見事に合体させた新体験エンターテイメントなのさ
見どころは?
◎手に汗握るアクロバティックなサーカス
◎官能的で上質なフォッシー・スタイルのダンス・ダンス・ダンス
◎ミュージカル「ウィキッド」でおなじみの作詞作曲家スティーヴン・シュワルツの
心に染みる名曲数々
肉体のエリート揃い
前述したパティーナ・ミラーは「ピピン」で大変身
ファッシースタイルのダンスを踊るため肉体改造したんだと!
トニー賞授賞式で見た彼女の体型はまるでオリンピックのアスリート。
水泳の北島康介選手も驚きの肩幅!
なんと彼女、初演後も毎日3時間のトレーニングを欠かさないんだとさー(尊敬の眼差し)
「ロングブレス」ダイエットじゃ、あーはなりまへーん。
男性陣キャストも超お美しーい。
ただ単に鍛錬された体型でなく、Hっぽいところがイイ!
まともな女子やホモは上の空の夢うつつ。
それほどエロティックなんだぜー。
いやー眼福眼福
つづく
スパイク役を演じるのは、ビリー・マグヌッセン
28歳、推定5.11フィート、190ポンド。
元AKB48のあっちゃんみたく
お顔のパーツが中央により気味だけど、
ベイビーファイスがたまりましぇーーーん!
いったい今までNYのどこに隠れていたのさーーーハニー。
罪作りな存在だよねー
ここまで読んだ方、
えがったのはソコだけかい!?って、
またツッコミいれられそうだけど
ぶっちゃけ50%はソコ!
しかーし
脚本と俳優も素晴らしスギちゃん
脚本は、クリストファー・デュラング
チェーホフの戯曲をぶち壊し、
うつ病も失業もセックスも笑い飛ばしながらも、
老いとは、家族とは、を深く抉っている。
主な登場人物は、鬱病のソーニャと彼女の世話をする作家志望のワーニャ(50代の初老ゲイ)。
そして、彼らの面倒をみる大女優マーシャ。
その恋人役に超絶フェロモン系の若いツバメ(チェーホフとは全く関係ない役柄)
アイディアが面白スギちゃんだねー
物語は、ワーニャとソーニャとマーシャ3人が、
親から譲り受けた家を売りに出すと宣言したことから大騒動へハッテンするぅーー。
ドタバタコメディながら、
人間の弱さ、孤独感、老いへの恐怖を巧妙に演じたのは、
ワーニャ役:デヴィッド・ハイド・ピアース
ソーニャ役:クリスティーン・ニールセン
マーシャ役:シガニー・ウィーバー
3人の息はピッタリ!
間の取り方も絶妙!
何気ないジョークでも観客の爆笑を誘う様は技あり!
古典落語にも通じる名人芸!
日本でお笑い(吉本新喜劇系)は軽く見られる風潮が・・
しかーし
コメディほど難しいものはナイぜよー。
今週日曜日はいよいよトニー賞授賞式
主演男優/女優賞にデヴィッド・ハイド・ピアースとクリスティーン・ニールセンの二人が。
そして、なんと奥様!
助演男優賞候補に、
超絶フェロモン男子のビリー・マグヌッセンもノミネートされている!
アレー、おタア様ぁー
大評判を受けて公演はまたまた延長され7月28日まで
みなさーん、「ワーニャとソーニャとマーシャとスパイク」を韋駄天走りに観に行くべし!
ミュージカルって、ブロードウェイって楽しいだけじゃなく
ほんっとうに役に立つ人生訓がギュっと詰まった素晴らしいもんだんですね。
トシカプ評 ★★★★★
John Golden Theatre
252 West 45th Street
New York, NY 10036 US