舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。
アメリカの劇作を支える二つの大きな柱。
一つ目は・・・
膨大な資金力&ブランド力で圧倒的な存在感のハリウッドの映画産業。
そして二つ目が・・・
私が命捧げた、本生・本番・一発勝負のブロードウェイ演劇産業。
いつもクドクドいってますが、
華麗なハリウッドで荒稼ぎしているトップスターが、
何が悲しゅうて、
わざわざゴミゴミホコリっぽい
ブロードウェイの舞台に
採算度外視で出たがるのか・・・
やっぱミッドタウンの中心で叫びたいんでしょうねェ〜
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「ナマもデケるよ、このワタシ〜♫」ってね。
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今シーズン、ブロードウェイで主役をつとめたハリウッド・スターといえば、
哀川翔様似のニヒルな男イーサン・ホーク様
https://www.fujisankei.com/toshicappuccino/2013/12/post-44.html
おセックス・シンボルとして抱かれたい男リストの常連ダニエル・グレイグ様
https://www.fujisankei.com/toshicappuccino/2013/11/betrayal.html
人気デルモ、ミランダ・カー様と電撃離婚したオーランド・プルーム様
https://www.fujisankei.com/toshicappuccino/2013/10/post-36.html
昨シーズンは、トム・ハンクス様もついにブロードウェイデビューを飾ったしねぇー。
しかし,
4人の評価はイマイチ。
演劇界はある意味、映画界よりずっと厳しい。
なぜか・・・
舞台は、
◎NGの撮り直しがきかない。
◎怪我や病気でも休めない。
◎並外れた集中力要。
◎体の細部に渡っての演技が必須。
そしてそして
★いろんな特殊効果を加えたり、修正を加えまくって煙に巻いたりできない(ココ重要)
ハリウッドスターだから
オスカー俳優だから
そんな上っ面のことでは評価されんのさー。
だから、志を高く持つハリウッド俳優は
その高いハードルを越えようと
ブロードウェイにチャレンジするのさーたぶん。
(喰うに困りなど、例外もありだろうけど・・汗)
今シーズン、その過酷なブロードウェイの舞台に挑むのが、
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言わずと知れたオスカー俳優、デンゼル・ワシントン様。
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ロレイン・ハンズベリーの家族劇「日なたの干しぶどう」の主役を演じる!
ポスターのデザインが似ている!!
(やっぱデンゼル様=客寄せパンダ的図式なのなのねん・・・)
今回で10年ぶり2回目の再演となる本作・・
物語は・・・
シカゴの黒人地区で暮らす一家に予期していなかった父の保険金が転がり込む。
その金の使い道に家族が対立する・・
片平なぎさ様はご出演されません、念のため・・・
デンゼル・ワシントンのブロードウェイ登場はこれで4回目
私が観た彼の作品で一番強烈な印象だったのは『フェンス』(10年)。
アフリカ系アメリカ人劇作家の巨匠オーガスト・ウィルソンの名作よー。
それに挑んだデンゼル・ワシントンの演技ときたら・・・。
人生と戦う主人公の心の裏側を、台詞だけでなくボディ・ランゲージでも表現。
さらに巧みに目を使い心の揺れまで感じさせる・・・。
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デンゼル様の悩殺・目ヂカラのきたら、
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糸屋の娘も腰抜かすほど〜
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その名演技で、トニー賞主演男優賞を受賞したデンゼル様
オスカー俳優の舐めたらあかんぜよー!ってな感じ
デンゼル・ワシントンの久々の舞台を観ようと
日本からお座敷航空で20時間かけてNYくんだりまで来る人もいるとか??
それだけの価値があることを願うが・・・
舞台は生もの・・
こればっかりは開幕するまでわかりまへーん!
プレビュー公演は3月8日
オフィシャル・オープニングは4月3日
決して簡単とは言えない、ハリウッドスターのブロードウェイ出稼ぎ公演。
これまでにも実績を残して来たデンゼル様、
再び実力を遺憾なく発揮するのか見守りましょう!
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最後に業務連絡ぅーー。
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エンタメの本場、ニューヨークで 満員御礼となった伝説のショー、
ミュージカルって、ブロードウェイって楽しいだけでなく、
ほんっとうに役に立つ人生訓がギュっと詰まった素晴らしいものなんですよね!
Ethel Barrymore Theatre
243 West 47th Street
New York, NY 10036
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