舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。
イェ〜イ!♪
トニー賞授賞式明けのテンションMAXで、このブログを書いておりますのよー。
華やかな式典に魅せられて、この火照った身体を持て余しながら・・・
アーン、
それなのに
今日は生ヌルーい、
気の抜けたシャンパンみたよな、
ちょっち残念なミュージカルのご紹介(言い過ぎかしら)なの。
そーなの
世の中ってままならないものなのねのねのねーん。
アタクシのトニー賞レポートは後日にじっくりお届けするとして、
トニー賞の結果は、
とりあえずアタクシの見立ては全てドンピシャ!
「A Gentleman's Guide to Love and Murder 」
無事に受賞して、とりあえずホッとしたよー。
こんな軽いノリでも、やはり演劇に関してだけはビシッと決めないとね・・・。
あ・さて、あ・さて、あ・さてさてさてさて、さては南京・・・・・・
今回ご紹介するのは「キャバレー」。
といっても・・・
ロンドン、ロンドン、ロンドン
楽しいロンドン、
愉快なロンドン、 ロンドン、ロンドン♬
じゃなくて、
お母さんには内緒よ、私がキャバレークラブで働いていること・・
それはキャバクラでして、
舞台や映画の好きな方達でしたら、憶え易いタイトル曲や、
フォッシーの映画版でのライザ・ミネリの
印象的なファッションとベリー・ショートな髪型が思い出されるのでは?
それが、
ミュージカル「キャバレー」
そんなの聞いた事も見た事もいっちょんなか というー方々のために簡単に・・・
ミュージカル「キャバレー」の初演は1966年。
んまー、ナント息の長ーいこと!
物語は、ナチス党台頭期のベルリンのキャバレーを舞台に、
歌姫サリーと 作家志望のクリフの恋と破局。
そして、クリフの下宿屋の女主人シュナイダーと
ユダヤ人故に結婚できない果物屋のシュルツの
報われない熟年の恋愛模様を描いているのさ。
見どころは・・・
やはり第二次世界大戦直前の
ベルリンのなんでもありーの退廃的な世相や、
結構エッチでスキャンダラスな当時の風俗を
クルト・ワイル風の音楽に載せて、
味わい楽しむってな所にあるのではないでしょーか?
間違ってもお子さんを連れてっちゃダメよみたいな・・・
1998年の再演時には、
中性的なMC役のアラン・カミングが
「ライフ・イズ・ビューティフル」
「ザ・ガールズ・アー・ビューティフル」
テレビで嫌っちゅーほど宣伝しよったよね。
そのCMの呪文のおかげ?
ミスター・タイハイことアラン・カミング様を
ミュージカルの「顔」に据えた
そのブロードウェイ再演版は
えりゃー評判になり、
トニー賞リバイバル・ミュージカル作品賞を含む4部門で受賞
5年以上のロングランになったヒット作品なのよー。
あーそれなのに、それなのに
劇場に入るなり気になったのは、劇場内のテンションがえりゃー低いこと。
ヌルーイ!
何なのーこの生温ーい空気は!?
まー再演だから・・と思っていたら・・
車のクラッチが踏まれたままで、 エンジンの動力が車輪に伝わってない感じ・・
役者全員が卒なく演じてはいるのだけど、演技者の情熱が感じれない・・
なんか、気の抜けたシャンパンを飲んでいるような感じだったのさ。
なんでじゃー??
と 調べてみたら、今回の再演版クリエイターは
演出家
振付家
ボーカルアレンジャー
舞台デザイン
衣装デザイン
照明デザイン
音響デザイン
と10年前とまーったく同じメンバー。
加えて、
劇場も同じなら、
MC役アラン・カミングも同じ
あーた、
たった10年前ったって、 まだインターネットも未発達。
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ゲイだ女装だって今みたいにおおっぴらになってない当時は、
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そりゃーカミング様の社会の窓半開きで、
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骨盤をクネクネさせたり、
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やたらシュミーズやズロース
(そうなの、ビクトリア・シークレットがやれキャミソールじゃショーツじゃってなる前の話よー)
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の半裸の踊り子のヤラしく絡んだりするのも
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一興だったかもしれないけれど、
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今となって、それそのまんま見せられてもね・・・・・ って感じ。
すごーい気になったのが・・・
歌姫サリー役のミッチェル・ウイリアムズ。
何度もアカデミー賞のノミネートされている演技派女優。
映画「ブロークバック・マウンテン」でホモの旦那を持ってしまった
救いようのない妻役が、えりゃーハマっていて、キョウレツな印象だったんけど・・
なのになのに・・
本作では連日連夜の乱痴気パーティで テンション高いはずのサリーの筈なのに・・
ウイリアムズの演技がカチカチ、固いの・・・
もしかして、
イヤイヤ演じているわけないよねぇ?
全く冴えなかったのよー。
この出来じゃ、トニー賞にノミネートされなかったもの無理ナイ。
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じゃあ、MC役を誰がするか??
通常であれば、諸星クンのような 一流芸能人様の名前を挙げるのだが、
この役をできるのは ドロドロドロ、
トシ・カプチーノ
アタクシが21世紀ならではの「退廃」や「スキャンダル」が
どれほどのもんかってことを、
とくとお見せして差し上げてよー!
おーホホホッ
ミュージカルって、ブロードウェイって、しゃれとんしゃー!
トシカプ評価:★★
Studio 54
254 West 54th Street
New York, NY 10019
日本在住のゆりかと申します。
アラン・カミングさんの大ファンです!!
大好きで、検索したところ
トシ・カプチーノさんの ブログに辿り着きました!
見たことある!と思い、世界の日本人妻に
出ておられたと 思い出しました!
そこでも 色々と感動しました!
わたしは、21歳の会社員で、自分のやりたいこと 好きなことに 彷徨ってる 日々ではありますが、ニューヨークに行きたい!!ミュージカルに行きたい!!という夢があります。そこで、毎週楽しみにしてるのが"世界の日本人妻"です。そして、ミュージカルの情報を集めて 心だけでも毎日ニューヨークのミュージカルを見ること、アラン・カミングさんに会える日を願うこと が今のわたしの楽しみであります。英語がまだまだ勉強不足で外国に行くことには、まだ一歩踏み出せてはいないですが、トシ・カプチーノさんのニューヨークに飛び立ち、舞台関係のお仕事をされていること、尊敬します。そして、また勇気をもらいました。有難うございます。また、夢を持って頑張ろうと 思いました。
通りすがりの者で勝手に文章長々と申し訳ありません。
ただ、感謝の気持ちと これからもミュージカルの情報をお楽しみにしている気持ちを伝えたかったので、送らせて頂きました。