舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。
西の横綱がアカデミー賞なら、
なんたって東の横綱トニー賞!
6月8日に行われたラジオ・シティ・ミュージックホール前より、
ニッポンのジョアン・リヴァースこと私トシカプが、
古館さんの実況風に授賞式レッド・カーペットの模様をお届け致しま〜す。
当日の気温は、
熱気&お色気ムンムン28度。
日本ほど湿気はないけれど、
レッドカーペットの回りは多くのスター、メディアが大集結。
あたくしの素敵な一張羅のスーツに汗滲ませながら
トニー賞にノミネートされた候補者やプレゼンター、
約30名の方にインタビューをさせて頂きました。
先ずは
狭いメディア・スペースの中での、
F1さながらの熾烈な陣取り合戦からスタート。
レッドカーペット前の、
各メディアに渡されたスペースは
人がひとり立つのに精一杯の約60センチほど。
三大ネットワークがどーした、
ロイター、APのレポーターがなんぼのもんじゃい、
とばかりに
日の丸カプちゃんも負けじと、
ニッポンの通勤電車で鍛えた、
華麗なヒジ鉄技や、
国技スモォーの押し出しを駆使し
最高の立地をゲット。
並みいるアメリカ人レポーターに負けないように
候補者やプレゼンターにガンガン声をかけまくった私でした。
右手にマイク、左手にIPHONE。
近づいて来るスターをビシバシさばく。
片手撮影のセルフィー(自撮り)、お楽しみを!
まんずその先鋒をきって大御所が登場。
ブライアン・ヨーキー(脚本家、歌詞家、画像左)と
トム・キット(作曲家)。
「ネクスト・トゥ・ノーマル」でトニー賞を受賞したお二人。
メディアの選り好みをせず、
誰のインタビューにも心良く応じて行きます。
今回は、「アナ雪」で大ブレイク中、
ありのォ〜ままのォ〜♪
イディナ・メンゼル主演 「If /Then」で楽曲賞にノミネート。
二人ともお優しい感じであったが、特にヨーキーの温かさに♡
「If /Then」は日本語でなんというの?なんて聞いて来たり
素敵なお二人でした。
お次は、
プレイ部門「ガラスの動物園」で
助演男優賞にノミネートされていた
ブライアン・J・スミス。
間近に見ると驚きの超美形。
なのに、
謙虚にインタビューに応えてくれる彼。
その美貌と人柄の両輪で突き進めば、
きっとアナタはハリウッドの大スターになること間違いなし!
あーたの大ファンになっただよーー。
ミュージカル部門「ブロードウェイと銃弾」で
助演男優賞にノミネートされたニック
タマタマ、(タマタマってアータ、チョットォー)
共通の友達の話題で盛り上がる。
いやーハンサムだし、男っぽいし・・タイプ!
おー
ファンタジアがキターッ!!
ボヨヨーン・・・
ミュージカル「カラーパープル」でブロードウェイ・デビュー。
現在「アフター・ミッド・ナイト」に出演中の彼女は
プレゼンターとしてトニー賞に出演。
彼女、メディアに人気が高く引っ張りだこ。
私のところにも来てくれること約束してくれたのに・・・・
戻って来ず。
悔し涙にくれた私、シックシック。
トニー賞作品「キンキー・ブーツ」で一躍大人気となった
ビリー・ポーターもプレゼンターとして登場。
もう、すっかりスター!
お忙しく インタビューは取れず・・・
初心忘れるべからず・・・ですゾ
ピンクジェケットのお人は、
アメリカの女装キャラで 不動の地位を築いた
ル・ ポール様
ヴィジュアルが面白いので声かけたのだが、
何を質問していいか、私ったらシドロモドロ、汗
ごめんあさーせ。
プレゼンターとして現れたウェイン・ブラディ。
ミュージカル「シカゴ」にもご出演されたことが・・
フットボールプレイヤー並のガッチリ系
あまりにセクシーで目がクラクラ。
悩殺されて、インタビューは取れず・・
今回、話を聞いた中で断トツにいい人オーラに 溢れていたのが、
「ヴァイオレット」で 主演女優賞にノミネートされていた
サットン・ファスター様。
彼女、日本大好きみたいだね!!!
「つい最近、日本に5日間行っていたのよ!」
と興奮の面持ちでおっしゃっていたよ。
改めて、彼女の大ファンになったぜよー!
おまけ画像、ケヴィン・ベーコン
今回、ニール・パトリック・ハリス、イディナ・メンゼルなどの
画像(インタビュー)を取りたかったのだが、彼らの場合はアポイント必須。
そのアポイントが取れるのは、かなり大手のメディアに限定。
負けてはなるものかと、あたしったらデカイ声を張り上げて
「ニール・・・様」
と叫んだのだが、
PR担当者の鉄壁のガードには叶わず・・くく悔しい。
レッドカーペットで二時間半立ちっぱなしでのインタビュー。
ちかれたぁー。
そろそろ8時、授賞式が始まるってことで
ラジオシティ近くにあるプレスルームへ移動
トニー賞受賞者が次々に現れ、記者会見が行われた・・
「十二夜」で助演男優賞受賞のマーク・ライランス
お帽子も
お髭も、
サマになってるゥ〜
プレイ部門リバイバル賞「日なたの干しぶどう」で
演出賞を受賞したケニー・リオン。
スキンヘッドが親近感・・・。
プレイ部門リバイバル賞「日なたの干しぶどう」 で
助演女優賞を受賞したソフィ・オコネド
この日の為にあつらえたドレス
胸元パックリながらシックな出で立ち。
ミュージカル部門「アラジン」で 助演男優賞を受賞した
ジェイムズ・モンロー・アイグルハート。
LLサイズも
ブロードウェイで奮闘してるぜぃ!
日本版「アラジン」のジーニー役は、
トシ・カプチーノに決まり!
新作プレイ部門「オール・ザ・ウェイ」で主演男優賞を受賞した
ブライヤン・クランストン
連日のこめかみ青筋大熱演が、
体力的にもとーっても大変だと宣っておられました。
尊敬!
リバイバル・ミュージカル部門「ヘドウッグ」で助演女優賞を受賞した
リナ・ホール。
あまりの嬉しさに狂喜乱舞!
プレイ部門「レイディ・ディ」で 主演女優賞を受賞した
オードラ・マクドナルド
トニー賞史上最多となる6度目の受賞
まだ43歳の彼女・・・目指すは・・・??
しかし、大女優の貫禄ゥ〜!
こぼれる笑顔と豊満な体を包むトロピカルなドレスが映えてました!
このあと、ジェシー・ミューラー、ニール・パトリック・ハリスなどが
記者会見したのだが、小生、次の仕事のため、会場をあとに・・・・
総評
4年ぶりにMCとして登場したヒュー・ジャックマン。
あの髭・・私の好みじゃなーい。
美形に髭はご無用よー。
髭は置いといて・・
まー、おヒュー様、気合いが入っていたようで、
オープニングは、「アフター・ミッドナイト」のキャスト陣とタップダンスの妙技を披露!
しかし彼ももう45歳
ダンスのあと、えらいゼイゼイしていらっしゃったようですが、汗
さて、トニー賞の最高の栄誉、ミュージカル作品賞
今年は激戦、混戦、乱戦、かっぱえび戦。
中でも、注目された2作品は・・・・
「ビューティフル」
「ジェントルマンズ・ガイド」(原題:A Gentleman's Guide to Love & Murder)
トニー賞の輝いたのは「ジェントルマンズ・ガイド」。
。
「ビューティフル」の最後の巻き返しがえりゃすご!
サプライズになるのでは!!とヒヤヒヤもんだった。
2013ー14年シーズンのブロードウェイ演劇界で顕著だったのが
ハリウッド俳優の舞台進出
私が知っている有名どころは・・
例えば・・
ミランダ・カーの元旦那オーランド・ブルーム(ロミオ&ジュリエット)
.
映画「ビフォア・サンセット」のイーサン・ホーク(マクベス)
.
007のダニエル・クレイグ(ビトレイル)
.
アカデミー賞俳優、デンゼル・ワシントン(日なたの干しぶどう)
.
ハリポタのダニエル・ラドクリフ(夢の島、イニッシュマン)
.
ジェームス・フランコ(二十日鼠と人間)
.
映画「ゴジラ」のブライアン・クランストン(オール・ザ・ウェイ)
この錚々たる俳優の中で、
唯一新作芝居に果敢に挑戦したのは
ブライアン・クランストン
再演ものの芝居に主演した俳優は全滅。
クランストンは見事トニー賞主演男優賞受賞。
これはまさに新しいものに挑戦する勇気が成し遂げたことやね、ブラボー!
舞台の醍醐味はナマ。
映画とかテレビでもは得られないナマならではの
臨場感と緊張感がビシバシ伝わる。
舞台は敷居が高いと思っているアナタ、
全くそんなことはありません。
ブロードウェイにはありとあらゆる作品が目白押し。
きっとあたなにピッタリの一本があるはずなんです。
みなさーん、
お座敷航空会社でニューヨークに、きんしゃーい!
ブロードウェイって、ミュージカルって、楽しいだけでなく
人生訓がギューと詰まった素晴らしいもんなんですよねぇー。
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