11月12日、ニューヨークのカーネギーホールで、「日本コカリナアンサンブル」のニューヨーク初公演が行われました。「コカリナ」とは、木でできたオカリナの事。元々はハンガリーの民族楽器である木製オカリナを、音楽家の黒坂黒太郎さんが日本に紹介、木工家と改良を重ね、「コカリナ」として誕生させました。
これまで、広島で原爆にあった「被爆樹」や長野五輪の道路建設のため伐採された木で作ったコカリナを使い、音楽と共に平和や環境保護の大切さを伝えるコンサートを日本国内外で行ってきた黒坂さん。この日も被爆樹から作ったコカリナを使い、黒坂さんが自身の楽曲を演奏した他、出演者たちは東京五輪の国立競技場建て替えで伐採された木や、東日本大震災の復興のシンボル、「奇跡の一本松」から作られたコカリナで演奏。コンサート中盤には現地の日本人学校の生徒120人も参加し、総勢250人を超える出演者による迫力の大合奏。曲ごとに表情を変えるコカリナの音色に客席からはスタンディングオベーションも出る盛り上がりでした。
※奇跡の一本松は、長時間海水に水没していた事が原因でその後枯死が確認され伐採、防腐処理や補強作業が施されたものが同じ場所に立て直されています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ディレクター:増子貴世|カメラ:石井三香子|編集:神野寛子
プロデューサー:浦部靖己