新型コロナウイルスの免疫を持っているかどうかを調べる抗体検査が注目されています。
経済活動を再開させるため、新型コロナウイルスの免疫を持つ人を優先的に仕事に戻すための抗体検査を一部の自治体などがすでに始めています。感染しても症状がない人も多いと言われる中、この抗体検査に期待がかかっています。しかしWHO世界保健機関は一度感染して免疫があっても、再び感染しない保証はないとしています。韓国では一度感染して回復した患者が、検査で再び陽性反応が出た例もあり、WHOでは抗体検査には慎重な姿勢をとっています。そうした中、アメリカの医療関係者の間では一度感染していれば、完全ではなくても免疫があるのではないかとして望みをかけています。カリフォルニア州でも抗体検査が行われていますが、CDCアメリカ疾病対策センターは検査の正確性にはまだ疑問があるとしています。一方、血漿(けっしょう)療法と呼ばれる実験的な治療も始まっています。これは感染して回復した元患者の血液からとった血漿を、患者に投与するもので、回復したというケースもある中でその効果もまだ証明されておらず、重症患者のみに使われているのが現状です。