アメリカの食肉加工施設での新型コロナウイルスの感染拡大が問題となっており、食肉の流通にも影響が出るのではないかと懸念されています。
集団感染は、サウスダコタ州やアイオワ州など全米7つの州の食肉加工施設で発生しています。アイオワ州では19日、1日の感染者数がこれまでで最多の389人にのぼり、その多くが食肉加工施設での感染だということです。しかし州知事は食品の流通などの懸念から、工場は閉鎖しないとしています。屋内退避令が出されていないサウスダコタ州では、1つの食肉加工施設で700人以上の感染者が出ていて、アメリカ最大の集団感染となっています。アメリカ疾病対策センター(CDC)は新型コロナウイルスが食品やそのパッケージを通して感染する可能性は低いとしていますが、施設で働く従業員から家族などへの感染も確認されていて不安が広がっています。