去年の世界的な新型コロナ感染拡大で取り沙汰されたのが、テレワークの普及などによる都市部の空洞化。家賃や物価の高いニューヨーク市の特にマンハッタンでは、パンデミック初期から人口流出が深刻化し、アパートの空室率も過去最高の水準に。「ニューヨークは死んだ」とまで言われました。
去年12月の取材では、マンハッタンの好立地にありながら長期間空室の物件を紹介。特に「スタジオ」と呼ばれるワンルームの人気が急落していました。前回の取材から約1年。行動制限が緩和され、レストランやエンターテインメントなども楽しめるようになった今、ニューヨークにはどのような変化が起きているのでしょう。
前回の取材でも協力してくれた、ニューヨーク最大手の不動産会社「Corcoran Group」のブローカー、松村京子さんに、現在のニューヨークの不動産や賃貸の状況を教えてもらう他、パンデミック中の不安定な賃貸事情に翻弄された貸し手側、借り手側からも話を聞きました。