日本でも買い物の支払いでキャッシュレス化が進んでいますが、アメリカではクレジットカードでの支払いはすでに一般的です。今はさらに進化したキャッシュレス決済が登場しています。アメリカのキャッシュレス事情とその懸念材料を紹介します。
The Drug Store
ニューヨーク・マンハッタンにあるドリンクショップ。店内は無人で支払いはキストメッセージで。タブレットにある電話番号に何をいくつ買いたいかテキストします。送られてくる支払いサイトのリンクに情報を入力して購入。テキストするのは店を出た後でもOK。送られてくるテキストはとってもフレンドリー。簡便さの追求だけでなく、顧客とのつながりも大切にしたシステムです。レモンをベースにしたなヘルシードリンクで、ターメリック、炭、抹茶などおよそ10種類、1本10ドル。ニューヨークには2店舗あり、今後ロサンゼルス、マイアミにもオープン予定です。
Amazon Go
カードやアプリでの会計の手間を省いた、新しいャッシュレスのコンビニエンスストア。専用アプリのQRコードをスキャンして入店。商品を手にして店を出ると、自動的に自身のアマゾンアカウントにチャージされます。商品はサラダやサンドイッチなどの軽食の他、スナック、清涼飲料水、肉などの食材、薬や歯ブラシなど。全米で13店舗目となるニューヨーク・マンハッタン2号店が6月にオープン。2021年までに3000店舗を目指すと報じられています。
キャッシュレス化に警鐘
ニューヨーク市を始め、フィラデルフィア市、サンフランシスコ市、ニュージャージー州やワシントンDCでキャッシュレスオンリーを禁止する法案制定が進められています。(マサチューセッツ州には同様の法律がすでにあり)連邦預金保険公社によるとアメリカの人口6.5%、およそ840万世帯が、銀行口座がなくクレジットカードが利用できない状態。現金払いを好む人もいます。そういった人たちがキャッシュレス社会から置き去りにされないための法案です。テクノロジーの発展にまだ制度が追い付いていない部分もありますが、キャッシュレス化の波は今後も広がっていきそうです。
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ディレクター:石川裕子 | 編集:神野寛子 | プロデューサー:浦部靖己