世界的パンデミックが人々の日常にもたらした大きな変化の1つが働き方。都市封鎖や自粛期間中に多くのオフィス勤務がテレワークに切り替わり、29カ国の1万人以上を対象にした調査では、コロナ収束後も雇用主は出社について柔軟になって欲しいと答えた人が3分の2。フルタイムの出社を求められたら転職を考えると答えた人は30%でした。また、65%が柔軟な勤務形態で仕事の生産性が高まったと答えています。
一方で経営者側は従業員に出社を求める傾向にあり、アメリカでは多くの企業が9月からの本格的なオフィス再開を予定していました。しかし、デルタ株の感染拡大で、雇用主たちはオフィスの再開時期を見直し、より安心できる職場を用意する必要に迫られています。
このパンデミックは働き方をどのように変えていくのでしょう。日米の企業の動向に詳しい人材紹介会社「TOP-US」の田畑のり子社長に、主に日系企業の現状などを教えてもらった他、世界最大規模の老舗オフィス家具メーカー「Steelcase」のマンハッタンにあるショールーム「Steelcase New York WorkLife Center」で現在のオフィスデザインの傾向や人気商品などを取材しました。