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"The Railway Man"真田広之インタビュー

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真田広之さんの最新作"The Railway Man"
正直重い映画です。
日本軍が戦争捕虜に過酷な労働を強制したり拷問もしたりする。
その事実があるだけに、映画を見る前は日本人として後ろめたい気持ち、
学校でパール・ハーバーのことを教わった時のようなそんな気持ちになるのではないか、
と思っていました。
でもこの映画は、"日本が悪い"とうたった映画ではありません。
戦争の映画でもありません。
2人の人間を軸にした、感動の物語です。それも実話。
今回真田さんへのインタビューをきっかけに知った"The Railway Man"でしたが、
一日本人として、エリック・ローマクスさんと永瀬隆さんの物語に出会えて
本当にうれしく思います。

第2次世界大戦中、日本軍は物資輸送のためにタイとビルマを結ぶ
泰緬(たいめん)鉄道を作ります。
歴史上あまり知られていないこの鉄道は
「死の鉄道」と呼ばれるほど作り上げることが困難な鉄道で、
強制的に働かせないといけないほど過酷な労働だったんだそうです。
実際に作業員として働き生き延びた人はあまりにも過酷な労働から
その体験を語ろうとしなかったそうで、そのためこの歴史はあまり知られていません。
そんな現実を破ったのがエリック・ローマクスの自叙伝で
この映画の元となった"The Railway Man"。

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ジャパン・ソサエティーで行われた特別上映会では映画の紹介を真田さんが行い、
上映後、真田さんと共に若い頃の永瀬を演じた石田淡朗さんがステージに登場して
映画に出演するきっかけや現場でのエピソードを英語で話し、会場を沸かせていました。
その中で、2人のこの映画を伝えたいという強い思いが伝わった言葉。

"It's not the answer but a chance to re-examine history and think about the future."
-真田広之


"Just feel the movie as a movie. It's about forgiveness and reconciliation;
the history is just a background and only a background."
-石田淡朗



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真田さんとのインタビュー

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今回の真田さんへのインタビューで伝わってきたのは
日本人らしさをとても大切にされているということ。
"Last Samurai"がハリウッド1作目でしたが、
その時は「アメリカから見た日本・日本人がこんななんだ」と愕然したそうで
日本人が見る日本・日本人のイメージに近づけるため
監督やキャストに自ら指導したりしたんだそう。
その後も自分が出演してきた作品には
日本人から見た嘘のない日本・日本人を描けるよう演じたりしてきたそうです。
去年お届けした"The Wolverine"の際のインタビューでも
美術に大きく貢献したとお伝えしました。
ハリウッドに拠点を移されて9年。そろそろ一役者としての限界がみえ、
製作もやっていきたいという気持ちを話してくれました。
そしてハリウッドで活躍する日本人の俳優としての一番のこだわりは...

現代ものにしろ時代ものにしろ、いかにその世界をお客さんに
分かりやすくアレンジをして伝える。譲るところは譲ったとしても
その日本人のスピリット、志、美学。
それだけはゆがめたくない。
なので、味付けはどうなろうと、真髄だけはキープして、それを世界の方に広めていく。
そこだけは譲れないとこかもしれないですね。



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最後に、この映画のメッセージでとても響いた言葉。

Forgive, but never forget

"The Railway Man"
全米公開:4月11日(金)
日本公開:4月19日(土)


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去年7月OA "The Wolverine"インタビュー
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2014年4月10日 08:00コメント(1)

コメント(1)

タイに行った時のツアーの途中でこの鉄道がかかる有名な橋に行きました。
そこには日本軍と日本軍の捕虜の歴史の展示があり、何と無く聞いたことがあったような気がしたものの、事実を知りショックでした。また、真田さんの言われたように、日本人として無知だったこと自体がショックでした。
このような映画を作ってくださって感謝しています。
そして、このような挑戦をしてくださった真田さんにも感謝です。
すぐ観に行きます。

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