舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。
「ソウル・ドクター」一幕、読んで下さった皆様、
お待たせしました。
二幕へ参ります!
主人公は、ユダヤ教の聖職者で音楽家シュロモ・カルリバッハ
ユダヤ人以外のアメリカ人には、ほぼ無名だとか
しかし、ユダヤ人の間では、
"歌うラビ", (ユダヤ系の聖職者)の異名を持ち、
20世紀を代表する
ユダヤ教指導者のソングライターと言われているのさ
ちなみに40年の音楽活動の中で、彼が作曲した楽曲は数千曲。
リリースしたアルバムは25枚だと。
で、その主人公、シュロモ・カルリバッハを演じたのは、
大ヒット曲「また逢う日まで」で
日本レコード大賞を受賞した尾崎紀代彦さん!?
スンマヘーン
サブーい冗談で・・汗
でも、
冗談かましたくなるほど、
濃い顔やラウンド髭の感じ
開演直後、客席からギターを抱いた渡り鳥で、
歌いながら出て来た彼は・・・
ちとガチポチャの熊系ながら、
私にとって尾崎紀代彦だったのさー!
シュロモを演じるのはエリック・アンダーソンという人。
今回、ブロードウェイ初主演なわけだけど、当たり役!
見た目はもろユダヤ人だし、
宗教の教えと自由主義の間で揺れる奥ゆかしいシュロモを好演している
ソフトな癒し系の歌声も心地いいのだぜー!
ところで、ブロードウェイの舞台俳優って凄い。
プロになるまで、
演劇の基礎を学んだ人の集まりだから
演技、歌、踊り(タップも含む)の3つがしっかりデキル。
いやーブロードウェイの俳優の質の高さには驚きですなー!
余談だけど、TVドラマ「半沢直樹」の
主要キャストを舞台俳優で固めているのご存知でした?
堺雅人(早稲田大学演劇研究会)
香川照之(歌舞伎役者)
片岡愛之助(歌舞伎役者)
滝藤賢一(元無名塾)
吉田剛太郎(元劇団四季)
森田順平(元文学座)
手塚とおる(蜷川幸雄先生の舞台でデビュー)
常に、後ろから、前から、横から
全身を見られていることが当たり前の舞台俳優の演技は
一挙手一投足、目の使い方まで違うね!
第6話で印象的だったのは・・・
香川照之さん=怖さ10倍、小皺も少々
片岡愛之助さん=怖さ20倍のおきゃまww
山根基世さん=銀行業界用語ナレーションの発音がエッチ!
堺雅人演じる半沢直樹。
おどろおどろしい細め目の使い方、
「てやんでぃ、こん畜生!」ってな
熱血野郎風の台詞の言い回し、
まるで実在の人物を見ているかのよう
グイグイ半沢直樹の世界に引き込まれていくのだよねー!
境雅人さんの大ブレイクに、
きっと、あの俳優も、あの俳優だって、
モーツァルトの才能を妬むサリエリの心境だぜよ!
これからの日本のTVドラマは本物志向。
練り込んだ脚本
奇想天外な演出
そして、
演技派俳優のキャスティング
盤石の地位を築くには上記3つが必須!
ついに、時代はアイドルから本格派舞台俳優たちへ!
ガツンと行こうぜ、劇団銅鑼!
ちょっと長くなったので、
インターミッション
Facebookを利用してコメントする