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トシ・カプチーノ

プロフィール/Profile

ToshiHeadShot_2014.jpegのサムネイル画像舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。



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再演「背信(Betrayal)」

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 業務連絡ゥ〜♬ 

 

目前に迫った感謝祭の週末は、

わたしの歌謡シャンソンSHOW「結婚するってホントですか!?」ですよ~!

日時:11月30日(土)

場所:ステージ72 158 W 72nd Street 2F New York,NY

開場:午後8時、開演は午後8時半!

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その日の夜は空けといてちょー!

 

ちょっと早いけど、紅白なんてブッ飛ばせ!

オセチもいいけど、カプチーノもね! 

皆様を笑いと涙の、感動の世界へお連れ致します!

ちなみに衣装提供は、あのワハハ本舗!

何が飛び出すやら、ふふふ。

 

IMG_6294.JPG

 

チケットのご予約は、お電話、またはオンラインで。  

デンワ予約:(866) 811-4111    

オンライン予約:Theatermania.com  

ショータイトルは、両予約ともToshi Cappuccino's Cabaret Show 2013。  

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さて、今回ご紹介するのは、「Betrayal(背信)」。

この秋、ブロードウェイでもっとも話題を集めている芝居なのだ! 

 

なにしろ前評判が高過ぎて、切符は超入手困難。

芝居としてまだ未完成なプレビューにもかかわらず 

通常価格の150ドルのチケットはとっくに売り切れ。

約450ドルのプレミアチケットでさえも手に入らない状態だとか!? 

で現在は、ダフ屋で1枚1、000ドルから2,500ドルで取引されているほどなのさ! 

 

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この尋常でない盛り上がりの理由はと言えば、

他ならぬ主演の一人であらせられる、

ハリウッドのドル箱スター 6代目ボンド、ダニエル・グレイグ様なのさー

  

なんかねークレイグさん、去年の007映画の最新版のスカイホール以来、

他の追随を許さないほどの、おセックス・シンボルとしての地位を独占状態。 

 

ショーン・コネリー氏同様、決して正統派美男子ではないのだけどねー、

一体彼のどこが、コレホドまでにもてはやされるのか?! 

 

◎肉体派芸人、武井壮も驚きの均整のとれたダイナマイトボディ?? 

◎いかりや長介を思わせるちょっと出っ張った下唇? 

◎はたまた杉良太郎も真っ青の流し目? 

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もー、解んない、誰か教えてたもれー 。

 

そして、な、なんと、ヒロインの妻役は

実生活上の奥さんでもある女優のレイチェル・ワイズ。

文字通り夫婦共演と来たもんだ!

  

なんだろ、これって公私混同って事かぁー? 

お芝居を通して、クレイグさん家の寝室を覗き見する窃視症的(のぞき見)お楽しみって事なのか?!

 

 

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やはり、と言うか、絵柄よりもクレイグさんのお名前が

ドドーンと来てるポスターざんす。

  

 

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 レイチェル君、美し過ぎて、君が恐~い♪ by野口五郎

 

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クレイグ様のおセックス・アピールと英国訛をとくとご堪能あ~れ

 

今回、ダニエルが主演するのは、

不倫をテーマにしたイギリス人劇作家ハロルド・ピンターの「背信」。

ブロードウェイでは1980年に初演、今回で2回目の再演なのさ。

 

 

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アルコランプも灯るハイソなご家庭、ステーキ!

 

 

見どころは?

 

昨年、日本で話題になった昼メロ「幸せの時間」の逆バージョンがコレ!

夫の親友と不倫関係に陥った妻と夫の複雑な夫婦関係と友情を描いた作品を

実生活でリアルな夫婦がどう演じるのかってところが目玉!

 

そしてもう一つは、映画・演劇界の巨匠マイク・ニコルズ(「スパマロット」05年)の演出。

「スパマロット」(05年)と「セールスマンの死」(12年)の再演でトニー賞演出賞に輝いた

ニコルズ様がどんな工夫を凝らして3人芝居を見せるのか!?

 

 

 

 

で、アクション抜きのクレイグ君はどうだったのか!?

  

本作では、エマとジェリーの出会い→不倫→破局の9年間を、時間を遡って描写しているのさ。  

舞台転換は演劇の見物のひとつなのだが、 3、4回目くらいからちょっと辟易。 

シーンごとの転換にいちいち15秒ほど待たされることで、集中力は削がれ、ストレスさえ感じてしまうー。  

 

ハリウッドのドル箱スター二人の演技に期待したのだが、

本作に至っては、薄っぺらい安直な芝居にみえたねぇー。 

どうしたっちゃのよ、演劇界の巨匠マイク・ニコルズ様?

 

観劇後、脳裏に刻まれるのは・・・・・・

残念ながら、生ダニエルを見たことと、

レイチェル・ワイズがえりゃあ美しかったという二点だけ。  

 

 

休憩なしの90分一本勝負だったのは、 観客を途中で帰らせないため秘策?

そいうことだったのかもねぇー!

 

 

最後にクレイグさんへ一言

演出の問題もあると思うわ・・・

でもね、あーた、せっかく採算度外視でブロードウェイに出んだから、

ボンド並の気合いの入った芝居をみせて欲しかったわ!

今回、私からは"参加賞"しか贈呈できません!

 

上演は1月5日まで。

 

 

ミュージカルって、ブロードウェイって楽しいだけでなく、    

ほんっとうに役に立つ人生訓がギュっと詰まった 素晴らしいものなんですよね!                         

 

 

 

トシ・カプチーノ評:★

 

 

Ethel Barrymore Theatre

243 West 47th Street

New York, NY 10036



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November 7, 2013 2:36 PMComment(0)



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