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トシ・カプチーノ

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ToshiHeadShot_2014.jpegのサムネイル画像舞台芸術評論家、プロデューサー、タレント。「STOMP」,「RENT」の日本公演に携わる。コメンテーターとしてテレビやラジオにも活動の場を拡大。トークショー「トシ・カプのブロードウェイ言いたい放題」は、内容の濃さと面白さで好評を博す。NYのジャーナリストや演劇評論家130名で構成されるドラマ・デスク賞の審査員を務めている。ワハハ本舗所属。



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「THE COUNTRY HOUSE」〜逆光型の七光りのベテラン女優の芝居

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ブロードウェイ観劇の楽しみ方は千差万別。

 

その中に、

 

お気に入りのスター俳優さん見たさに、ってのがある。 

 

 

それって作品目当てで

「宝塚歌劇団を観に」ってのと同じ様に、

 

 

看板女優だった

 

 

 

大浦みずき様

 

草笛光子様

 

純名里沙様

 

 

 

観るために宝塚劇場に

足を運ぶって人達がいるように・・・  

 

 

 

 

今回ご紹介するお芝居が、ちょうどそんな感じ。

 

日本じゃあまり知られていませんけれど、 

ブロードウェイの愛されキャラとして演劇通ならお馴染み

 

ベテラン女優ブライス・ダナー主演のお芝居。  

 

 

 

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実は彼女の娘さんは、

言わずと知れたあのオスカー女優(『恋におちたシェイクスピア』) 

 

 

グウィネス・パルトローよー! 

 

 

勿論、母親であるダナーさんの方が

芸歴は長いのだけれど、

 

今や娘の方がビッグになっていまって・・・。 

 

 

 

こーゆーの、

 

 

 

逆光型の七光り、

 

 

 

とでも言うのかしら・・・苦笑。   

 

 

 

それはさておき、 

ブライス・ダナーが今期、主演するお芝居は・・・

 

 

 

 

「ザ・カントリー・ハウス」 

 

 

 

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 チェーホフの「かもめ」と「ワーニャ伯父さん」に材を取り 

ピュリッツァー賞という、どえりゃー権威のある賞を受賞した

ドナルド・マーグリーズ氏の戯曲さ。    

 

 

 

ストーリーは・・・  

 

 

老女優アナの娘の一周忌を迎えたある夏の日、

親族が、アナの別荘に集まることに。 

なんとそこに、アナの友人で超モテの人気俳優マイケルが

訪問したことで女たちの間で一騒動勃発・・・。   

 

 

 

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見どころは・・・

 

 

◎粒ぞろいのキャストの面々  

 

個人的な趣味で言えば・・・ 

女達を魅惑するイケメン俳優を演じる

ダニエル・サンジャタ

 

 

 

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やっぱり超セクシー!  

 

肉感的魅力に溢れた好男子を

時として「ビーフ・ケーキ」

なんて形容する事があるけれど、

まさにそんな感じ。

 

 

でも日本語で、

「肉菓子」とか「肉団子」

なんて言っちゃうと

 

 

 

ヤラシサ倍増だわぁ〜♡ 

 

 

 

実生活では独身のサンジャタ君 

ゲイか?ストレートか?

と噂されているけど・・

私思うに彼はXXXXXXXでしょ! 

 

 

ちなみに私は、彼が主演したゲイの大リーガーを描いた芝居

「テイク・ミー・アウト」のシャワーシーンで、

彼の並々ならぬ、肉のお菓子の立派さにウットリ・・・ キャッ 、

 

 

 

いけないわ、

いけないわ、

ダメよ、ダメダメ

主演のダナー様を

おっ放り出して暴走しちゃった・・・ 

 

 

 

他にとっても印象的な好演で

見応えが有ったのは、 

何もやってもダメな落ちこぼれ

エリオットを演じたエリック・ラング 

 

 

 

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テレビ界では経験豊富な中堅どころ俳優だけど、

意外にも舞台初挑戦! 

絶対はまり役!

熱の籠った演技はピカイチ!

 

 

 

◎主演女優ブライス・ダナー  

 

陽気でグラマラスな老女優を主人公にした本作は 

まるでダナー自身を描いたような芝居。   

 

が、しかーし  

 

チェーホフをモチーフした芝居にしては 

悲喜こもごもが描ききれずに中途半端。 

昼メロレベル・・・アー言っちゃった! 

ダナーはじめ、せっかく良い役者揃いなのに 

アー勿体ないったらありゃしない!     

 

 

 

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劇場を見渡すと、観客はご年配の方ばかり 

もちろん、お目当てはブライス・ダナーその人。 

彼女の声が聞こえただけでも拍手喝采! 

まさに、チェーホフの現代版を

観に来たってよりも、ダナーを観に来た、って感じ。 

 

 

そんな中、人知れずサンジャタ君のお団子に

食らいついていたのは・・・

 

 

 

アタイ1人かも・・・テヘヘ

 

 

 

もし、本作を我が祖国で上演するとしたら・・・・  

 

主演には 

 

 

 

 

デヴィ夫人様  

 

 

 

グラマラスでさばさばした老女優役 

物怖じしないデヴィ夫人にピッタリ。

 

 

 

トシカプ評:★★        

 

 

 

その他にも、この秋シーズンはハリウッド俳優の出演ラッシュ!  

 

 

まずは、  ヒュー・ジャックマン様  

新作芝居「ザ・リバー」

二人の女の翻弄される漁師に扮する。 

11月16日開幕   

 

 

ブロードウェイ登場は10年ぶり?

グレン・クローズ様 

過去のスター女優の儚さを演じた

彼女のミュージカル「サンセット大通り」は 

私のベスト・ミュージカルの中の一本。

今シーズンの芝居「デリケート・バランス」では

4度目の離婚をした女を演じる・・

生クローズ様を拝めるなんて・・おちっこちびりそう? 

11月20日開幕    

 

 

ジュリア・ロバーツ主演「スリーデイズ・オブ・レイン」で 

ブロードウェイ・デビューしたブラッドリー・クーパー。 

添え物だった彼も今ではハリウッドの超大物スター! 

今度は、主演男優として再演芝居「エレファント・マン」で再登場する。 

12月7日開幕    

 

 

3作品ともチケットの争奪戦が

繰り広げられることは必至! 

なので、例え芝居自体が少々残念でも気にしない、

とにかくナマの有名人主演の舞台を拝みたい! ってアータは、

早めにチケットの手配をするが吉ヨ。           

 

 

 

ブロードウェイってミュージカルって、楽しいだけでなく、   

人生訓がいっぱい詰まった 素晴らしいもんなんですね。                

 

 

 

Samuel J. Friedman Theatre 

261 West 47th Street 

New York, New York 10036

 

 



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November 1, 2014 8:57 AMComment(0)



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