『アメリカでSIMカードを第三者がロック解除することを合法化する法案がオバマ大統領の署名によって施行されました。』というニュースをABCで見ました。正直なんだかよくわからずスルーしそうになったところスタッフが携帯電話の横にある引出しのようなスロットを押し出して小さなカードを見せてくれて「これを入れ替えると外国でも使えるんですよ」と言われてビックリ!!!そんなところに引出しが隠されていたとは(別に隠されていたわけではありませんが)!!国をまたいで行き来することが多いヨーロッパなどでは当たり前のように行われているというロック解除。取材開始です。すると想像以上に複雑な事情があり、そう簡単ではないということがわかりました。
まず、通常はキャリアがロック解除してくれる「はず」だということなので私が使っている携帯のロックを解除しようとAT&Tに電話してみました。すると契約がどーたらこーたらと色々と言われて拒否されました。次に息子のゲーム用にとっておいた古い携帯端末なら良かろうともう一度AT&Tに電話すると、またあーでもないこーでもないと色々と言われて拒否。ようするにキャリアにとってはロック解除は顧客を逃す可能性があるのでなるべくやりたくない作業なのです。そこで今回の法改正が便利に使えるわけです。どうやらアメリカでもこれまでも第三者によるロック解除は行われていたようですが合法になったことでおおっぴらにできるようになり、また、端末の保証も維持できるケースが増えたわけです。
私も携帯をもって(AT&Tに保証を維持できるかを確認して)「第三者」に行ってみました。すると、そこにはカナダから来たという学生がロック解除を頼んでいるところでした。作業が終了してどのくらい時間がかかったか聞いて見ると「15分くらいかな」と。私の携帯も20分くらいでできました。お値段$81。使っていない古い携帯もロック解除してもらいました。古い機種は翌日までかかりましたが無事解除。両方とも別の会社のプリペイドカードでちゃんと電話がつながりました。
さて、ここで問題は海外仕様の携帯端末を日本に持ち込む場合です。SIMロックが解除されていれば日本でも現地のSIMカードで技術的には使用できるのですが、合法的に携帯電話を使用するためには端末に「技適マーク(術基準適合証明)」がついていなければなりません。日本の技適マークはアメリカ仕様の古い機種(iPhone4など)についています。ただ日本でも海外から来た人たちについては来年には技適マークの規制を緩和する方針で技適マークがついていなくても合法的に使用できるようになります。緩和されればアメリカ暮らしの私たちにも便利ですよね。
iPhoneの技適マークを確認する方法です。
設定→ 一般→ 情報→ 法律に基づく情報→ 認証→ 技適マーク!