起業したり、ビジネスシーンで活躍するなど、アメリカでリーダーの地位に上り詰めた日本人や日系人の女性たちの軌跡に迫る「Breaking Out〜PIONEERING WOMEN〜」。六回目はマンハッタンにあるクリニック「City Care Family Practice」を経営する本多桂子さんです。キャリアウーマンを目指していた本多さんが、大企業と家族との間で選択を迫られた時に選んだ道は何だったのでしょう。
学生時代、在日米軍基地の医師だった夫のブルースさんと知り合った本多さん。湾岸戦争中という不安もあり、結婚後、ブルースさんの任期終了に合わせ軍を離れます。2人が新天地に選んだのは、ハワイ。
キャリアウーマンを目指していたという本多さん。日系の会計事務所の通訳として働きながらハワイで2年足らずを過ごしたあと、もっと色々見てみたい、とニューヨークに移ります。ここで働く事になったのが、世界最大規模の会計事務所、KPMGでした。
仕事に没頭する日々に転機が訪れたのは3年後。夫が始めたクリニックに経営の適任者が見つからなかった時です。多分人生の中で一番考えたのはその時だった、と振り返る本多さん。夫のクリニックの経営に入る事を決め、大企業勤務では感じる事のない自分の会社経営の楽しさを感じるようになったと語ります。そして、最も面白いというのがスタッフの育成。それぞれの良さを見つけて伸ばし、チームに活かして自信を付けさせる事に特に力を入れています。
岐路に立たされた時、いつも自分が一番好きな道を選んできたから後悔する事はない、と生き生きと語る本多さん。自分がよく考えて決めた選択は必ず正しい断言する本多さんの、成功へのアドバイスは?
「Breaking Out〜PIONEERING WOMEN〜」
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ディレクター:増子貴世|カメラ:石井三香子|編集:神野寛子
プロデューサー:浦部靖己