政治的暴力が相次ぐアメリカで今度はICE移民・税関捜査局の移民収容施設で銃撃事件です。施設の近くにある建物の屋上から発砲し収容者3人が死傷です。
24日(水曜日)朝6時40分ごろ、テキサス州ダラスのICE移民収容施設で銃撃事件がありました。施設の入り口で移動するためのバンに乗っていた移民1人が死亡、2人が重体です。近くの建物の屋上からライフル銃で発砲したと見られ、ジョシュア・ヤーン容疑者29歳が現場で自殺しているのが見つかりました。
FBIダラス地区担当
ジョー・ロスロック特別捜査官
「初期段階の捜査で現場近くに残された薬莢に反ICEのメッセージが書かれていた」
Joe Rothrock, FBI special agent in charge of the Dallas field office:
"Early evidence that we've seen from a round that was found near the suspected shooter contained messages that are anti-ICE in nature."
ICE職員が移民の取り締まりを強化し、時に乱暴とも報道される不法移民政策をとるトランプ政権に反発し、各地で講義デモや批判の声が高まるなか、悪質な脅迫なども存在します。今回の事件でICE関係者に怪我などはありませんでしたが被害にあった移民は巻き添えになったと見られています可能性があるということです。
テキサス州
共和党テッド・クルーズ上院議員
「これは終わらせなければならない
ICEやCBP税関・国境取締局を悪者扱いする政治家は
いますぐにやめてください
現実的な結末をもたらします」
Sen. Ted Cruz, (R) Texas:
This must stop. To every politician who is using rhetoric demonizing ICE and demonizing CBP, stop.This has very real consequences."
ヤーン容疑者は2016年に大麻を運んだ罪で逮捕され保護観察5年に処されました。
捜査当局はダラス郊外にあるヤーン容疑者の自宅を捜索し手書きのメモを押収しており、単独犯であることそして狙いはICE職員だと記されていました。また、使われた銃は今年8月に容疑者によって合法的に購入されたもので犯行は詳細に計画されたものだったとしています。引き続き詳しい動機などの捜査を行っています。
トランプ大統領は自身のSNSでこれは民主党の過激な左派が招いた事件だとして国の分断がさらに広がっています。