アメリカ国防総省、ペンタゴンから国内外ほぼ全ての報道機関が一斉に退去しました。
15日水曜日、午後4時ごろ、国防総省に常駐するニューヨークタイムズやAP通信などあらゆる報道機関の記者たちが荷物をまとめて一斉に立ち去りました。これは国防総省の新たな報道規制について拒否する意向を示した形です。
先月、国防総省はヘグセス長官が設けた新たな報道規制を発表しました。その中には、機密性に関わらず、国防総省が承認していない情報を報道した場合、懲罰の対象になるという内容や、建物内で記者が入れる場所を制限する内容などが含まれていました。多くの報道機関は、新たな規制について言論の自由を保障する憲法修正第1条に反すると指摘しています。
14日火曜日、ヘグセス長官はこの新たな規制について「当然のこと」だと述べました。
ピート・ヘグセス国防長官
「兵士らが機密情報を記者に提供して
法律違反をおこすこともなくなります
新たな規制は当然のことで
国の安全保障が尊重されるためです」
if they sign onto the credentialing they're not going to try to get soldiers to break the law by giving them classified information. So it's common sense stuff, Mr. President, we're trying to make sure national security is respected and we're proud of the policy."
ドナルド・トランプ大統領
「長官は世界平和や安全保障にとって
報道機関は有害だと考えている
報道機関は不誠実だからね」
I think he finds the press to be very disruptive in terms of world peace and maybe security for our nation. Press is very dishonest,
新たな規制に同意しない場合、報道機関は15日水曜日の午後5時までに記者証を返却するよう求められていました。56の報道機関を代表する国防総省記者協会はこの新たな規制に反対の意を表明しており、保守系で知られるFOXニュースを含む国内外のあらゆるメディアが国防総省から退去しました。今後は取材のたびに入館を申請する必要があり、省内での行動も大幅に制限されます。この規制に関して、ネット配信している保守系のワン・アメリカ・ニュース・ネットワーク1社のみが同意したということです。
日本の報道機関の記者も国防総省の記者証を返却しました。記者たちは軍関係者と独自のコネクションを築いており、匿名で得た情報を報道することも多くあります。ある記者は、情報を求めないことに同意するのは、ジャーナリストであることを放棄することと同じだと言っています。