作られてから35年間、誰も解くことができなかった暗号の解読文がオークションにかけられました。
20日(木曜日)に落札されたのはCIA中央情報局本部に置かれている暗号彫刻『クリプトス』に記されたメッセージを読み解く解読文です。これは彫刻家ジム・サンボーン氏がCIAの暗号学者とともに1990年に完成させた作品です。
RRオークション広報
ボビー・リビングストンさん
「アメリカで最も有名な作品の一つであるクリプトスは
ジム・サンボーンが創造的な手法で作った
20世紀でもっとも長く続く謎の一つです」
彫刻には4つの暗号化されたメッセージが記されており、うち3つはすでに解読されています。しかし最後の一つがまだ解読されておらず35年間、プロからアマチュアまで、世界中の暗号解読者たちを悩ませてきました。また、AIも解読を試みていますが、まだ答えは出ていません。
ジム・サンボーン暗号彫刻家
「全世界の暗号学コミュニティーにとって貴重なものです
この解き方は私以外誰も知りません
解読するための方法、すなわち「鍵」がオークションにかけられます」
サンボーン氏は最後のミステリー、その答えを記した解読文と、サンボーン氏のCIA入館証など、関連するものをまとめて1つのパッケージとしてオークションに出品しました。
事前の予想落札価格は30万ドルから50万ドルでしたが...
20日(木曜日)それを上回る77万ドルで落札されました。