買い物客で賑わうクリスマス前最後の週末、カリフォルニア州サンフランシスコで大規模な停電が発生。一時騒然としました。
20日(土曜日)午後1時ごろサンフランシスコで大規模な停電が発生しました。電力会社によりますと停電は変電所の火災が原因で、当初およそ4万人に影響をおよぼしました。この火災により配線用遮断器が破損。消防隊が火を安全に鎮火させるため他の地域への電力供給を断つ必要があり、午後4時ごろには最大13万人が停電の被害を受けました。火災の原因はまだわかっていません。
電力会社によると午後6時には火は消しとめられたということですが電力の完全復旧には時間がかかり、丸1日以上が経過した21日(日曜日)の夜を迎えても依然1万4千人が停電の被害を受けていました。
停電の被害を受けた住民
「とりあえず靴をはいて何か食べるものを探しに出ました
クレイジーだね、こんな状態みたことがない」
劇を見に来た住民
「(電気が消えていて)駐車場を探すのが怖かったです
劇場に来たけど真っ暗です」
この影響で町の信号なども消え、交差点では自動運転無人タクシーWaymoが立ち往生しあちらこちらで渋滞を巻き起こしました。信号が消えたため安全の確認が取れなかったと見られています。Waymoはサンフランシスコを行き来するおよそ1000台のサービスを全て一時停止しました。
また、公共交通機関は一部で運行停止になり、店は閉店を余儀なくされるなど、ホリデーシーズンで賑わう街では至るところで混乱が生じました。
22日(月曜日)になっても依然4000人近くが停電の影響を受けていて、23日(火曜日)の早朝になって、ようやく全面的に復旧したと発表されました。
今回の無人タクシーWaymoのトラブルでは今後地震が起きたときなどの非常時に人々が一刻も早く安全な場所に移動しなければならない事態に避難の妨げになるのではないかと懸念する声も出ており、今後の対応策が急がれています。