先週末、南部から東北部にかけての広い範囲で大雪となり、一部では記録的な暴風雪に見舞われました。この影響で少なくとも85人の死亡が報告されています。また、厳しい寒さは続く予報で凍結による事故や停電が予想され引き続き警戒が呼びかけられています。
アメリカの1億8000万以上の人たちが注意報や警報の対象になったこの冬の嵐では地方自治体のトップが一斉に住民に対し最大限の警戒をするよう呼びかけました。
ジョージア州ではホームセンターなどで雪かき用のスコップや凍結防止剤などを求める住民が殺到し除雪道具の売り切れが続出しました。ケンタッキー州ルイビルでは店が大量の除雪道具を仕入れたという情報が流れ住民が押しかけ店内はごった返しました。
金物店従業員
「塩、融雪剤、そり、ショベル、融氷剤など
これまでで最大の発注をしました
トラックが今日の昼に届いてからずっと
店はごった返しています
ニューヨーク市では25日(日)雪が丸1日降り続き夜までに13インチ以上、35センチ近くの積雪がありました。また、気温が下がった極寒のニューヨークではホームレスと見られる人も含め、少なくとも10人の死亡が確認されています。いずれも屋外で発見されたということです。
ペンシルベニア州では7インチから15インチ (約18センチから約40センチ)の積雪でフィラデルフィア国際空港ではキャンセル便が相次ぎました。
大雪の影響でこの週末、全米の空港で欠航便は1万3000便以上にのぼり、25日日曜日は1日の欠航便数としては新型コロナウイルスの蔓延以来の記録となりました。さらに1万便以上に遅れが出て空の便は混乱しました。
イリノイ州シカゴでは大雪に見舞われた25日日曜日に気温が華氏1.4度、摂氏氷点下17度まで下がりミシガン湖が氷で覆われました。
危険な寒さにシカゴを拠点とする非営利団体がホームレスの人たちにアイスフィッシング用のテントと暖かい食事を提供しました。
非営利団体オレンジテント・プロジェクト代表
「断熱材つきなので外より20~30°F暖かいです」
雪は少ない南部でも大雪に見舞われました。
アーカンソー州の州都、リトルロックでは議事堂の周辺がかずむほどの吹雪で、一部で10インチ(約25センチ)の積雪を記録しました。雪が止んだあとも除雪が進まず多くの車が立ち往生。25日日曜日には州全体で停電が相次ぎ一時6000人が影響を受けました。
この暴風雪で全米で100万世帯以上が停電の被害を受けましたが、南部での被害が目立ちました。
ミシシッピ州でも倒木などで停電被害が広がりました。
ミシシッピ州
テート・リーブス州知事
「全米で発生した停電の20%がミシシッピ州内です
最大18万人が被害をうけました」
ホームズ郡で暮らす夫婦は停電で台所のガスコンロの火をライターでつけて暖をとっているということです。
停電被害を受けている住民
「電気がないと大変だよ」
NOAA/アメリカ海洋大気庁によると、このあと週明けにかけて広い範囲で厳しい寒さが続きおよそ2億6千400万人、人口のおよそ80%が住む地域で氷点下の気温が予想されています。降った雪が氷つき、路面の凍結などによる事故に注意が呼び掛けられています。
ニューヨークでは27日(火)、市が運営するすべてのフェリーが運行を停止しました。マンハッタンとニュージャージー州を結ぶ一部のフェリーは引き続き運行していますが氷をかき分けての運行で遅延が予想されています。