ウェストバージニア州を源流に、メリーランド州、バージニア州、ワシントンDCを流れるポトマック川。そのポトマック川にアメリカ史上最大規模の下水が流出しました。トランプ大統領と地元州知事がその対応を巡って対立しています。(
先月19日、ワシントンDCから8キロほどの上流、メリーランド州モンゴメリー郡で、下水管の一部が破損し、ポトマック川に未処理の下水が流出しました。この下水管は直径およそ180センチで、この下水道管を所有・運営しているDCウォーターによると、今月6日の時点でおよそ9億2000万リットル(243 million gallons)の下水が流出したとみられ、アメリカ史上最大規模の下水流出事故となりました。
水質調査のボランティア
「排泄物が少し見えます
排泄物かトイレットペーパーか
そういうものが漂っているんです」
水質検査では州や連邦政府の基準を大きく上回る大腸菌が確認され、 黄色ブドウ球菌や、抗生物質のきかない細菌・MRSAなども確認されました。DCウォーターは、飲料水への影響はないとしていますが、ワシントンDCの環境当局は、ポトマック川の水との接触を避け、釣りは控え、ペットも川に近づけないよう呼びかけています。
環境団体ポトマック川キーパー・ネットワーク
ディーン・ナオジョクスさん
「この川が地域の生命線です
漁師など川で生計を立てている人もいるし
500万人が飲む水の水源でもあります」
この下水管は1960年代に設置されており、老朽化は課題となっていました。
現在は、破損部分から流出する下水をポンプでくみ上げ、下流の下水路に迂回させています。破損からおよそ1カ月がたちますが、修復にはさらに1カ月以上かかると予想されています。
そうした中、16日月曜日、トランプ大統領は自身のSNSで下水の流出は甚大な環境災害だとのべ、民主党のウェス・ムーア メリーランド州知事の管理不行き届きだとして激しく非難しました。また、連邦政府が介入するよう命じたとしています。
一方でムーア知事は、これは長年、連邦政府が所有し管理してきた下水管であるとして。トランプ大統領に対し、皮肉を込めて、自分の仕事に責任をもって遂行してください。と反論しました。
ムーア知事は、2028年の大統領選で有力候補と目されており、トランプ大統領とは頻繁に対立しています。メリーランド州は連邦政府当局と協力する用意があるとしています。