アレックス・プレティさん射殺事件に対する連邦当局の捜査や強引な移民取り締まりの方法について、民主党だけでなく、共和党からも疑問の声が出ています。
ミネアポリス警察 ブライアン・オハラ署長
「銃撃事件に至った経緯の報告は受けていませんが
SNSで広まっている目撃者による動画は見ました」
事件が発生した24日土曜日、ミネソタ州ミネアポリス警察署長は、事件に至った経緯に関する情報が制限されていると会見で述べました。
事件発生当日、国土安全保障省は「拳銃を持った男が連邦職員に近づき、激しく抵抗したため発砲した」と正当防衛を主張しました。目撃者が撮影した動画とその主張が矛盾していたため、州は捜査を主導する構えでいました。
しかし25日日曜日、ミネソタ州犯罪捜査局が令状を取得していたにも関わらず、連邦当局が事件現場への立ち入りを阻止。捜査は、州や市の地元捜査当局を排除して進められています。
ミネソタ州 キース・エリソン司法長官
「昨夜プレティさん射殺事件に関する
証拠の破壊や改ざんを防ぐため提訴しました
こんな前例はありません」
提訴から数時間後、連邦裁判所は連邦捜査当局に「証拠の破壊や改ざん」を禁じる命令をだしました。26日月曜日、ホワイトハウスのレビット報道官は、事件に関して、国土安全保障省、FBI連邦捜査局、税関・国境警備局、3つの連邦機関による捜査が進められていると述べました。
ホワイトハウス キャロライン・レビット報道官
「大統領は事件の捜査を進め
事実に基づいて対応したいと言っています」
国土安全保障省によると、連邦捜査当局は、現場にいた少なくとも4人の国境警備隊員のボディカメラ映像を入手しているということですが、公開はされていません。
移民当局への不信感が募るなか、民主党議員だけではなく共和党議員からも公平な捜査を求めると同時に、ノーム国土安全保障長官の辞任や更迭を求める声が高まっています。
1/28ワシンドンDC
記者:
「ノーム国土安全保障長官が留任した場合
国民はどう思うでしょう?」
ノースカロライナ州選出(共和党)トム・ティリス上院議員:
「無能な人間が重要な役職に
就いていると思うでしょう」
トランプ大統領は、ノーム長官を擁護する立場をとっています
ドナルド・トランプ大統領
「彼女はいい仕事をしているよ 」
一方、プレティさんが抗議デモで合法的に銃を所持していたこと対するトランプ政権の対応も保守派の共和党支持者の間で問題視されています。
ドナルド・トランプ大統領
アイオワ州アーバンデール
「彼が銃を所持し装填された弾倉を
持っていたことはよくないですが
とても不幸な事件でした 」
ノーム国土安全保障長官(1/24)やパテルFBI長官(1/25FOX)もプレティさんがデモで拳銃と弾倉を所持していたことを非難しました
また、トランプ政権に任命されたカリフォルニア州の連邦検察官は、SNSに「銃を持って捜査官に近づけば、捜査官はあなたを銃撃する法的正当性が成立する可能性が高い」と投稿しました。
これに共和党を支持してきた銃の権利擁護団体は猛反発。
NRA全米ライフル協会は、「この考えは危険で間違っている」、「法を守った市民を悪者にするのではなく徹底的な捜査を行うべきだ」と主張。
全米銃権利協会(National Association for Gun Rights)は、
「予備の弾倉を携帯することはなんの問題もない」と投稿。
アメリカ銃所有者協会(The Gun Owners of America also condemned)は、
「平和的な抗議デモで銃を携帯することはアメリカ的で、憲法で権利が守られている」としています。
こうした反発を受けて、ホワイトハウスは憲法修正第2条を全面的に支持するとトランプ政権の立場を改めて強調しました。
今週ミネアポリスに派遣された国境政策の責任者であるトム・ホーマン氏は、29日木曜日に会見をひらき、州や市、地元当局の協力がある場合のみ、移民摘発にあたる連邦職員を減らす可能性があるとしました。