ミネソタ州で行われているICE・移民税関捜査局による滞在資格のない移民の大規模摘発。 移民当局と地元住民の対立が続く中、連邦政府と地元政府との法廷闘争に発展しています。今月、国土安全保障省は連邦捜査員2000人以上を投入し、ミネアポリスとセントポールの不法移民取り締まりを強化してきました。以来、地元住民との衝突が続いています。 今月7日にレニー・グッドさんがICE職員に撃たれて死亡した事件以来、抗議活動はさらに激化しています。
18日日曜日セントポールでは、およそ30人のデモ隊が礼拝中の教会に侵入しました。
デモ主催者は、この教会の牧師がICE職員でもあるとしています。
弁護士・社会活動家 ネキマ・レヴィ・アームストロング氏
「デビッド・イースターウッドは
セントポールのICE事務所所長で
このシティーズ教会で牧師も務めていました」
ミネアポリスでは、最高気温が摂氏、氷点下10℃のなか、郵便局職員らが集まり、抗議デモを行いました。
郵便局職員
「配達中にICE職員を見かけます
ICEがアパートに押し入ってきた人や
ショッピングセンターで
襲撃された人の話を聞きました」
このアジア系の男性は、令状なしにドアをこじ開け住居に押し入ってきたICE職員に服も着ていない状態で拘束されました。
アメリカ市民
チョンリー・スコット・タオさん
「息子が私の身分証明書を見せたら
彼らはただ「わかった」とだけ言って
私を解放しました
謝罪はありませんでした」
この2週間、市民の権利が侵害されているという苦情が地元警察に殺到しているといいます。その苦情は警察内部からも上がっています。
ブルックリンパーク警察 マーク・ブルーリー署長
「路上で理由もなく呼び止められ
滞在資格の提示を求められると聞きました
この2週間で勤務時間外の警察官からも
同様の経験をしたと苦情がでてきました
この苦情はすべて有色人種に起きたことです」
先週12日、ミネソタ州、ミネアポリス市、そしてセントポール市は、ICEによる不法移民の取り締まりが違憲かつ違法だとして、取り締まりの一時停止または活動制限を求めて、国土安全保障省を提訴しました。これに対し、19日月曜日、司法省は法的根拠がないとしています。
一方、20日火曜日、連邦検察当局は、公務の妨害をめぐる捜査の一環として、 ミネソタ州のウォルズ知事やミネアポリスのフレイ市長ら6人の事務所に召喚状をだしました。フレイ市長が公表した召喚状では、市長室での連邦移民当局に関する通信や方針などの記録を提出し、来月3日に証言するよう命じられています。
連邦政府と地元政府の対立が浮き彫りになる中、22日木曜日、バンス副大統領がミネアポリスを訪れ、地元政府の協力を呼びかけました。
JD・バンス副大統領
「今日私が学んだ最も重要なことは
適切に法執行を進めながら
ミネアポリスの混乱を治める最善策は
州と地方当局の協力です」
ICE職員は建物に入るときに通常必要な捜査令状を無視するよう促すメモが回っていると言われています。 ICEの取り締まりはメイン州でもはじまっており、主に民主党主導の州での取り締まりがさらにひろがっています。23日金曜日にはミネソタ州全域でICEに対する抗議として州民が仕事も学校も休んで買い物など外出もしない「ブラックアウト」を予定 しているということです。対立が深刻化する中、ICEが活動する周辺地域の経済への影響も心配されています