26日水曜日、ワシントンDCのホワイトハウス周辺で銃撃事件がありました。治安警戒のために派遣されていた州兵2人が撃たれて重体です。
ワシントンDCで26日午後2時15分ごろ、パトロール中だった州兵2人が銃撃を受けました。撃たれた当時、2人はホワイトハウスからわずか2ブロックほどの場所にいて、待ち伏せしていた容疑者が至近距離から2人に発砲したということです。
撃たれたのはウェストバージニア州から派遣されていた20歳と24歳の州兵で、一時、死亡したと報じられていましたがその後訂正され、FBI 連邦捜査局のパテル長官が、2人は重体だと発表しました。しかし27日夜には20歳のサラ・ベックストロームさんの死亡が報じられました。
ワシントンDC ミュリエル・バウザー市長
「これは標的を絞った銃撃です。州兵を狙ったと見られる1人の人物が逮捕されました。」
事件発生時、現場周辺には他の兵士たちがいて、容疑者はその場で拘束されました。その際容疑者も撃たれて負傷し病院に運ばれましたが命に別状はないということです。
容疑者は、ワシントン州に住むアフガニスタン国籍の29歳の男です。国土安全保障省のノーム長官は自身のSNSに、男はバイデン政権によるアフガニスタン国民向けのプログラム「同盟国歓迎作戦」によって2021年、アメリカへの臨時入国を許可されていたと投稿しています。また、アメリカに移住する前は、CIA・中央情報局が支援するアフガニスタン軍の特殊部隊に所属していたとも報じられています。
ドナルド・トランプ大統領
「バイデン政権下でアフガニスタンから我が国に入国した外国人を一人残らず再調査しなければなりません。また、我が国に属しておらず、我が国に利益をもたらさないいかなる国の外国人も確実に排除するために必要なすべての措置を講じなければなりません。 」
AP通信
ギャリー・フィールズ記者
「ここはホワイトハウスから3ブロックほどの地球上で最も安全な住宅地の1つです。誰もが知るペンシルベニア通り1600番地のすぐ近くでこのような事件が起きたことがおそらく最も驚くべきことです」
トランプ政権は、制御不能な治安悪化への対処だとしてワシントンDCや全米各地への州兵派遣を進めていて、現在ワシントンDCには、2200人近くの兵士が配属されています。この事件を受けてトランプ大統領はヘグセス国防長官に、さらに500人の州兵を追加でワシントンDCに派遣するよう要請したということです。