政権内でトランプ大統領に最も近いと言われる政権の中心人物が雑誌のインタビューに答え、表には出ない政権の内側を暴露する内容となりました。
16日(火曜日)に発売された雑誌バニティー・フェアに掲載されたのは過去1年間で11回にわたるトランプ政権のスージー・ワイルズ首席補佐官のインタビュー記事です。そこには政権内の人間関係やトランプ大統領の思惑などが赤裸々に書かれており波紋を広げています。
記事の中でワイルズ首席補佐官はトランプ大統領についてはアルコール依存症のような性格だとし、バンス副大統領については長年の「陰謀論者」だと語り、ボンディ司法長官のエプスタイン問題をめぐる対応を強く批判しています。
また、エプスタイン問題についてトランプ大統領は、クリントン元大統領が何度もエプスタイン氏所有の島に行っていたと語っていますが、これには裏付けがないと語りました。
トランプ大統領がベネズエラ沖などで、麻薬密輸船とみなした船を攻撃し続けていることについては、真の目的はマドゥロ政権の交代だと断言しました。
この記事が公開されるとトランプ大統領の右腕が政権の内部事情を暴露したとして全米で反響を呼びました。ワイルズ氏は自身のSNSで、『インタビューの大半は省略されている」として、「大統領と政権内について非常に混沌とした否定的な物語を描くために行われたのだろう」と投稿し記事の内容は本意ではないとしました。しかし発言内容を否定することはしませんでした。
トランプ政権は全面的にワイルズ首席補佐官を擁護し火消しに追われました。
キャロライン・レビット報道官
「残念なことに、またしても不誠実な報道の一例です
記者が首席補佐官の発言を文脈から大きく切り離し、
その会話がどのような状況でなされたのかという背景を
一切含めていませんでした。
陰謀論者と呼ばれたバンス副大統領も...
JD バンス副大統領
「あのバニティ・フェアの記事から学べることは
主流メディアへのインタビューを減らすべきだということだ」
ワイルズ首席補佐官の更迭はあるかと聞かれたトランプ大統領は...
ドナルド・トランプ大統領
「彼女は素晴らしい仕事をしている」
トランプ大統領はメディアのインタビューで、自分は酒は飲まないが、独占欲が強いので依存症になる気質だと思うとワイルズ氏の発言は事実だとしました。