政府機関の一部閉鎖を終わらせるための来年一月末までのつなぎ予算案が上下院で通過し、12日夜、トランプ大統領の署名で成立しました。
これにより、史上最長となる43日間に及んだ政府閉鎖は終了しました。
しかし、この閉鎖によって航空管制官などの深刻な人員不足に陥り、国内便の削減で混乱を極めた航空システムは、通常通りに戻るにはまだ時間がかかるとみられています。
FAA・連邦航空局は先週、政府閉鎖に伴う航空管制官の不足などを受け、各航空会社に航空機の減便を指示しました。
国内で最も利用客の多い40の空港で、7日金曜日から国内便の4パーセントの削減を始め、段階的に引き上げて14日までに10パーセントの削減を計画したものです。
10月1日に政府閉鎖が始まってから、およそ1万3000人の航空管制官と5万人の保安検査官が無給での勤務を余儀なくされていました。
このため、欠勤を続けたり、生活費を稼ぐため副業を始める職員が増えるなど空港職員の人員不足が深刻化し、FAAは空の旅の安全を維持するための措置だとしていました。
利用客
「馬鹿げてるよ なぜ合意できないのか理解できない
メディケイドのためだとか
国民のためのものもどんどん削減している
何か解決策を見つけられるはずなのに」
「週末までに何らかの解決策を見つけられると思う?」
「無理だね」
航空情報サイト 「フライトアウェア」のデータによりますと、減便が始まった7日にはおよそ1000便が欠航。翌8日は1600便近くが欠航し、9日日曜日にはその数はおよそ3000便に跳ね上がりました。遅延した便は週末だけで1万9000便近くに上ります。
利用客
「タンパからの便が遅れまくって結局欠航よ 予約し直して ホテルに泊まってやっと今朝戻ったの」
主要航空会社の業界団体「エアラインズ・フォー・アメリカ」は、政府閉鎖が始まった10月1日から11月7日までに、管制官不足による欠航や遅延の影響を受けた利用客は400万人を超えると推定していま