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「出会い」を大切にするカオルコさんの個展

ニューヨークで活躍する日本人アーティスト・カオルコさんがチェルシーで開催中。

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「ENN(縁)」
期間:10月17日(木)~11月16日(土)
場所:Mike Weiss Gallery
   520 W 24th St.
詳細:www.mikeweissgallery.com


KAORUKOさん
1980年代、アイドル"新井薫子"として活躍。病気をきっかけに画家へ転身。2009年にニューヨークへ拠点を移し、2011年にはニューヨークに来てから初の個展「AROMAKO」を開催。同年、米アート雑誌「New American Paintings」が選ぶ"アメリカで活動する注目のアーティスト"40名の一人に選ばれ、表紙を飾る。


初日にギャラリーを訪れ、阿部知代アナウンサーがカオルコさんに色々とお話を伺いました!

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「人との出会いや縁を大切に」
お話を伺って、カオルコさんは色んな所で縁を大事にされ、
また縁に恵まれているんだなと感じました。

ニューヨークに移られてから4年。個展をつくり上げること自体
それまで出会った人の支えや協力で行えていると痛感しているそうです。
また、作品の中に登場する女の子たちも縁。
どの作品もモデルが実際にいて、ポーズを取ったモデルを撮影して
下絵にしているそうなんですが、そのモデルをしているのが
ニューヨークで出会った友人たち。カオルコさんの作品には
欠かすことの出来ない縁。
そしてもう一つ、作品には欠かせない縁も!

それは背景や背景に描かれた小物などに使用されている柄。
全て約300年前の着物の柄に使われた型紙を使っています。

実際の型紙。古く、色あせています。
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すずめの柄、分かりますか?この型紙を使った部分が右の写真の青いすずめです!
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普通はなかなか手に入らない古い着物の型紙ですが、
使いたいと思った所、人づてにお願いして京都の職人さんから入手したんだとか。


「ニューヨークにいるからこそ日本の文化を伝えたい」
日本にいるとなかなか日本の文化を伝えたい、って思わないのではないでしょうか。
カオルコさんもそうで、ニューヨークという異国にいらしたからこそ感じたそうです。
日本人の画家として伝えられるものを作品に詰め込んでいます。

着物の柄
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屏風絵をモチーフにした金雲
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浮世絵のような作風
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水墨を使い、日本画を描く時に使われる面相筆を使用
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「見る人と作品の中にいる女性との出会い」
縁とは人と人との出会いだけではなく、絵と人との出会いでも表現しています。
今回の個展では、作品の中の女性は見る人を絵の中の世界に引き込んでいるよう。

例えばSumou


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相撲は本来二人でやるスポーツですが、作品の中の女性が
見ている人に向けてポーズを取ることでその二人の間に相撲が始まるよう描いています。

個人的におもしろいなと思ったのがVortex
実はトイレでのワンシーンを描いていて、見ている人がトイレットペーパーを
差し出している場面を描いています。見ていると何となく手を差し出して
トイレットペーパーを渡す気になってしまうのは私だけでしょうか?
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細かいところまで描かれています。女性の方には、作品の中の女の子たちの爪にぜひ注目してもらいたいです!!(こちら↓)

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2013年10月25日 08:00コメント(0)

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