9月に入り新学期が始まった学校でまたも痛ましい銃撃事件が起こりました。4日水曜日、ジョージア州の高校で4人が死亡する銃撃事件が発生。逮捕されたのは14歳の男子生徒でした。
アトランタの東に位置するウィンダー市の高校で4日水曜日、午前10時20分ごろ、アパラチー高校で銃撃事件の通報があり、地元警察が現場に急行しました。警察は、全生徒、職員を学校グラウンドなどに避難させ学校付近を封鎖。生徒からのメールやSNSで事件を知り学校に駆けつけた保護者らは、数キロ離れた場所で車を降りグラウンドなどに避難した自分の子供たちを探すなど、現場は混乱しました。生徒らは避難の際に、携帯電話で緊迫した状況を撮影していました。
避難した生徒
「友達と寄り添って一かたまりになってじっとして 泣いている子もいた 銃を持った警官が入ってきて、まだ危ないから動くなと私たちに言った」
学校警察として駐在していた警察官が、構内で銃を乱射したと見られる容疑者を拘束。警察は、この学校に通う14歳の男子生徒でした。
クリス・ホージー・ジョージア州警察主任捜査官
「銃撃犯は拘束 名前はコルト・グレイ14歳 この学校の生徒だが大人の犯罪者として殺人罪などで起訴する」
容疑者は単独犯で、殺傷能力の高い半自動式ライフルなど複数の銃を所持していたとされています。
銃の入手などを調査しているFBI・連邦捜査局は、グレイ容疑者が、去年、学校を銃撃することを予告した投稿をSNSにしていたことを把握していて、銃所有者の父親が、当局の聞き取り調査を受け「自分の銃を息子が持ち出すことはできない」と回答。FBIも「問題の可能性なし」と結論づけています。事件のあった町では、犠牲となった4人を追悼する集会が開かれました。
アメリカの学校で起きた銃撃事件は今年に入って45件目で、バイデン大統領は、この犠牲者らに哀悼の意を表するとともに銃暴力の根絶のため、厳しい銃規制法案を通すよう改めて議会に求めています。