先週の放送でフロリダ州へのハリケーン上陸をお伝えしましたが、そのハリケーン「へリーン」が、アメリカの南部や東海岸で猛威をふるい1週間経ってその被害の甚大さが明らかになってきました。
映像に捉えられたのは、災害の恐ろしい瞬間です。今回の大型ハリケーンでは風速や雨量はいずれも記録的なものとなり被害の大きかった州では河川の氾濫や洪水、地滑り、家屋の倒壊など甚大な被害が出ました。今回のハリケーン被害の全容はまだ明らかではありませんが、現時点では、被害の大きかった6つの州の合計で、死者200人以上、行方不明は数百人となり過去55年で、2番目に大きな被害を出したハリケーンだと伝えられています。道路の崩落などで孤立した地域もあり、行方不明者の捜索や救出が続いています。バイデン大統領は2日水曜日、ノースカロライナ州などの被災地を訪問。セキュリティー面の配慮から、被害状況は空から視察しました。
ジョー・バイデン大統領
「政府は復旧を解決する手段がある。これを早期に進めなくてはならない」
政府からはFEMA・緊急事態管理局の職員、州からは州兵を動員して救援活動を行っていますが、被害地域は広範囲に及んでいて、一部の孤立した場所では、まだ支援物資が届いてないとも伝えられています。復興には少なくとも数カ月かかると見込まれています。
被害を受けた住民
「四方に1マイル(1.6キロ)何もかも無くなったと思うとつらい。けれど私たちにはこの場所がある、ここから復興できるさ」