2024年アメリカ大統領選挙のレースは最終段階に向かっていますが、最新の世論調査でも、民主党ハリス副大統領と共和党トランプ前大統領の支持の差がほぼ無く、勝敗の行方はまだ不透明です。事前期日前投票は、ほぼすべての州で始まっていて、これまでに2500万人以上の投票が集計されています。
共和党候補のトランプ前大統領は、先週から今週にかけて、20以上の集会に参加し、十数州を巡っています。先週金曜日は、ニューヨークで行われた、民主共和両党の議員が集まるカトリック教会でのパーティーに出席し、反トランプ派民主党議員らの横で、余裕の辛口ジョークを飛ばしました。
ドナルド・トランプ前大統領
「この集いに呼んで頂き光栄です。裁判所の召喚状なしの招きは喜んで出ます。バイデン大統領は最悪の大統領だが、少し好きになってきたよ。まだ大統領選に出たかったろうに、ここにいる味方の議員らに引きずり下された」
ペンシルベニア州では、ファストフードのマクドナルドでポテトを揚げ、ドライブスルーで注文を渡すなど店員体験を行い中間層の有権者らにアピールしました。
ドナルド・トランプ前大統領
「店員らは一生懸命働いていて素晴らしいと思うよ。作業のやり方もとても良い」
ハリケーン被害を受けたノースカロライナ州には何度も足を運び、トランプ氏支持基盤が強いこの州での投票に期待をかけています。
ドナルド・トランプ前大統領
「被災したから票が減るとは思わない。むしろ逆だ。この州はちゃんとした投票システムがある」
休む間もなく別の州に移動し、会合では、エネルギッシュに支持者に訴えました。
ドナルド・トランプ前大統領
「無能と愚かさと失敗の4年間がさらに続くのか、それともアメリカの歴史上最も偉大な4年間が始まるのか?」
こういった激戦州などをこまめに巡る作戦では、ほぼ単独で選挙活動を行うトランプ氏の方が、支持を巻き返しているとも言われています。