9月に入った先週から今週にかけて都市部でも複数の銃の発砲事件が発生しました。シカゴでは、地下鉄車内で銃撃事件があり、サンフランシスコでは、窃盗犯による発砲でプロ・アメリカンフットボールの選手が重傷を負いました。
2日月曜日、シカゴ中心部からオヘア空港などを繋ぐブルーラインと呼ばれる地下鉄の車内で男が車両を移動しながら、銃を発砲し4人を殺害しました。
イリノイ州フォレスト パーク・ロリー ・ホスキンス市長
「レイバーデー週末に 4 人が死亡する恐ろしい悲劇が起こってしまいました」
警察によりますと、事件が発生したのは午前5時半ごろで、死亡した4人は、2つの車両に別々に座っていた乗客で、3人は現場で死亡。1人は発見後に病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。容疑者の男は逃走しましたが、警察は監視カメラの映像などから容疑者を特定し逮捕に至った、という事です。
フォレスト パーク警察署副署長クリストファー チン
「容疑者を拘束し武器を回収しました。これは単独の事件のようです」
警察の調べでは、被害者らは早朝の電車で寝ていた人もいて、容疑者との面識もなく無差別に銃撃されたものとみられています。
西海岸のサンフランシスコでも、銃撃事件がありました。先月31日土曜日、サンフランシスコの地元フットボールチーム、フォーティナイナーズの新人リッキー・ピアソール選手が、サンフランシスコ市内のダウンタウンの路上を歩いていたところ17歳の男が襲いかかり、揉み合いになり銃撃を受けました。ピアソール選手は胸部に銃弾を受け、重傷を負いましたが、弾丸は背中に貫通し臓器にも被害はなく、1日日曜日には退院しました。
警察によりますと、17歳の容疑者は、相手がプロフットボール選手とは知らずにカネ目当てで襲いかかったとみられ強盗容疑で訴追されています。スポーツ情報筋などによるとピアソール選手は、「銃の傷を手術なしで退院した」という事で、チームでは、今シーズンは一時的な「故障者リスト」に入れるが、復帰できるまで様子を見るとしています。