ニューヨーク市警察が公開した、警察官のボディカメラの映像が物議を醸しています。地下鉄のプラットホームでナイフを持った男を銃撃する現場の映像です。
先週15日日曜日、ニューヨーク市ブルックリンの地下鉄内。警官が黒人の男を捕まえるためテーザー銃を打ちましたが、逃げられ、警官2人が挟み込みます。その直後。警察官2人は9発の弾丸を放ち、男は車両に倒れ込みます。そのほか、警官1人と地下鉄の乗客、女性1人と男性1人が銃弾を受けケガを負いました。男性は頭を撃たれて重体です。発端はこの十数分前、男が駅の改札を乗り越え無賃乗車をしたところ、警察官2人に追われ始めます。警察によると、この時男は手に小さなナイフを隠していて警官がプラットフォームまで後をつけて、ナイフを捨てるよう命令します。
警察官「ナイフを捨てろ」「そこに置くんだ」
男「ノー!撃てよ」
男は命令に従わず電車に乗り込むと警官も後を追います。
男「触るな」
警官「下ろせ、下ろせ」
男「撃てよ」オン「バン(テーザー銃)」
テーザー銃で打たれた男は体のバランスを崩し開いたドアから外に。しかし男は別のドアから出た警官の方へ突進。襲い掛かろうとする瞬間に銃撃されました。
男「撃たれた、撃たれた」
男は、腹などを撃たれ重傷ですが、病院で手当をうけ命に別状はないという事です。この事件後、被害者や市民などによる警察の過剰捜査への抗議デモが行われ市当局では、警察行動の正当性を証明するためこの映像を公開した、という事です。