西アフリカ・ガーナの首都にあるスラム街・アグボグブロシー地区に捨てられ、山積みになっている電子廃棄物を使ってアート作品を作り、収益を周辺に住む人々のインフラ作りに還元している美術家の長坂真護さん。
個展が開かれたマンハッタン・ソーホーのギャラリーでお話を伺いました。
パソコンや携帯電話、テレビなどの電気製品は使い古されたのち捨てられ、回収されますが、適切にリサイクルされているのは全体の2割以下で、そのほとんどが廃棄されているといいます。
これらの廃棄物はアフリカ諸国などに運ばれていますが、中でもアグボグブロシーは世界最大規模の電子機器廃棄場で「電子ゴミの墓場」と呼ばれています。
周辺に住む人々は、ゴミの中から取り出した金属を売り、わずかな収入を得ています。しかし廃棄物を燃やす際に発生する毒性を含んだ煙を吸ったり、周辺の環境汚染が進み、ガンの発症など、人々の健康に深刻な被害を与えているといいます。
美術家の長坂真護さんは自身のアート作品の収益を、ガスマスクの寄付や独自の学校、美術館の運営などに当ててきました。さらに、これから最先端のリサイクル工場や農場もつくろうとしています。
568 Broadway #401 New York NY 10012 USA
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ディレクター:菅野真由 | カメラ:出上卓治 | プロデューサー:浦部靖己