およそ6年前、ドローンによる商品の配達が初めて認められ渋滞に巻き込まれることもなく、その速さと便利さでドローン配達の未来に夢が広がりました。しかし飛行範囲などの厳しい規制や安全への懸念から一般化するのに時間がかかっていました。しかしここにきてFAAがドローン配達の規制を緩めることを検討しており今後の動きに期待がかかっています。
今月、FAA連邦航空局が企業のドローンを使った配達をめぐる規制を緩和する定案を提出し、長距離を含むドローン配達の普及に注目が集まっています。
アメリカの空域規制は非常に厳しくたとえば、オペレーターがドローンを目視できない長距離配達については政府の特別な許可が必要で取得は難しいとされています。
同時に、安全面や環境面への技術開発も必要でグーグル系列のドローン会社、ウィングはフードデリバリーサービス、ドアダッシュなどとの試験運転を続けてきました。
ウィング・エビエーションCEO
アダム・ウッドワース氏
「広大な郊外地帯向けに素晴らしいサービスをどうやって構築するかに注力してきました。」
Adam Woodworth, Wing CEO :
“We've been really focused on like, how do we build a great service for sort of that like large suburban sprawl.”
規制緩和と技術開発の発展で多くの企業がドローン配達の拡大を計画しています。小売最大手ウォルマートは現在テキサス州ダラスにある18の店舗からドローン配達を行っていますが来年の夏にはジョージア州やフロリダ州なども加わり100店舗に拡大する計画です。
ドローンならアイスクリームも溶けずに家に届きます。利用者は...
利用者
「便利で早くて簡単です」
“It's convenient, it's fast, it is quick and easy.”
「近隣の交通量が多く交通渋滞がある場合はとくにです」
“Especially when you have busy streets around you and traffic congestion,
しかし越えるべきハードルはまだ少なくありません。コストもその一つで
地上からの配達で$2かかるものがドローンだと$13かかります。また、天候にも左右され騒音などの環境問題も今後の課題となっています。
アメリカのドローン配達は規制などで遅れていますがオーストラリアの郊外などでは
すでに一般的な配達方法だということです。アフリカでは人里離れた場所の病院に薬を運ぶために長距離タイプのドローンが使われています。高層ビルが立ち並ぶマンハッタンではドローン配達の一般化はまだ想像しにくいですが適材適所で有効活用が期待されますね。