各地で豪雨による洪水や冠水が頻発しています。中西部6州では、週末に大雨が続き、一部の地域で洪水警報が出されました。テネシー州では、今週、記録的な豪雨となり、4人が死亡しました。
12日火曜日夕方、テネシー州南東部、ジョージア州との州境に位置するハミルトン郡チャタヌーガで記録的な豪雨が発生しました。豪雨の影響で地盤が緩み 木が車の上に倒れ、乗っていた家族3人が死亡、冠水した水に流された男性が死亡しました。州間高速道路は通行止めとなり、一時、冠水した道路にはおよそ60台の車が立ち往生し、車の中に閉じ込められた人を他の市民が救助する状況が続きました。
この男性は、冠水した水に飲み込まれそうな車の窓を割り、中にいた女性を救助。水は頭の高さにまで達しており、命の危険が迫っていました。
ハミルトン郡では一部地域を対象に緊急事態を宣言し、警戒を呼びかけました。夜までに浸水した家に取り残された住民や車に取り残された人など 35人が救助されました。
テネシー州運輸局は今回の豪雨について、発生確率は0.2%の100年に一度の豪雨で、
州や連邦の設計基準を大幅に上回ったと発表しています。
大西洋では熱帯低気圧エリンが発生しており、今シーズン初のハリケーンになる可能性もあるとみられています。