テキサス州ヒューストン郊外にある液化天然ガスのパイプライン施設で火災が発生し、近隣住民数千人が一時避難しました。90メートルの高さまで火柱が上がり、火は丸3日以上燃え続けました。
テキサス州ヒューストンから東へおよそ30キロの町で、16日月曜日朝、天然ガスのパイプラインの施設で火災が発生し、地面から数十メートルの高さに火柱が立ち上りました。消防車数台が消火活動に当たりましたが炎の勢いは強く空高く上がった火柱は、ヒューストンの中心部からも肉眼で確認できるほどだということです。
近くの住人「すごい爆発音がして家が大きく揺れたわ 肌が焼けるように熱くなってとにかく走って逃げ出した」
当日は、近隣の学校に避難命令が出されおよそ50軒の家とスーパーマーケットなどが避難、少なくとも5軒の住宅が延焼する被害を受けました。またこの火災では、天然ガスが燃えたことにより、化学物質を含んだ気体が周辺地域に蔓延し、住民の避難は
一時およそ1000世帯にまで広がりました。火災の現場は、パイプライン会社の所有するフェンスで囲われた施設で、目撃者などの証言では、1台の乗用車がフェンスを破って地上のバルブの一部に衝突した後、火災が起こったということです。捜査当局は「これは事故でテロの疑いはない」と話していますが19日木曜日に警察が焼けた車の中から1人の遺体を発見しました。
パイプラインの事業者は、パイプの中の残留した液化天然ガスが燃え尽きるまで長時間かかると説明しました。19日木曜日早朝には炎は数メートルにまでおさまり、夕方までには鎮火したという事です。延焼した数軒の住人を除いて住民らは家に戻れたという事ですが、周囲の家屋は火災による熱や消火剤などにより大きな損傷を受けているという事です。