26日木曜日、最大級の勢力のハリケーンがフロリダ半島に上陸しました。すでにメキシコで大きな被害を出した、ハリケーン「ヘリーン」は、メキシコ湾を北上しながら威力を増しカテゴリー4に成長。フロリダ州や近隣の州では、すでに非常事態宣言が出されています。
今週初めメキシコの観光地カンクンを通過したハリケーン「ヘリーン」、その時はカテゴリー1の勢力でしたが、水温の高いメキシコ湾でエネルギーをためながら北上し26日木曜日夜、フロリダ州南西部に上陸しました。予報では、最大風速が秒速70メートル、海面は高潮で6メートル上昇とされ2階建の建物でも水没するほどの高さとなります。フロリダ州では、すでに火曜日から非常事態宣言を出し住民に避難を勧告、その周辺の州も相次いで非常事態を宣言し、国立ハリケーンセンターによると4000万人以上がハリケーン警報の対象となっています。幹線道路では、避難する車で渋滞、この地域の主要な空港も軒並み閉鎖されています。大規模な停電が予想されるため、事前に作業車が何十台も準備されました。住民は土嚢を積み上げるなどしてなどで防備する一方、自宅にとどまることの危険が指摘されていて、住民は避難するかどうか苦悩しています。
住民「今回は嫌な予感がします。今まで直撃を受けた経験がないので」
避難が困難な病院では、特製の防水壁を設置し高潮や冠水の被害に備えました。木曜日夜の時点で、ハリケーンが影響した停電は、17万世帯以上。航空便の欠航は1300便となっていますが、建造物や人的な被害の数字はまだ報告されていません。ハリケーンの勢力は上陸後、弱まるとされています。