1960年代から80年代にかけアメリカ大リーグで大活躍をするも、その後転落の人生を歩んだ、かつての名選手ピート・ローズ氏が亡くなりました。83歳でした。
1963年、出身地のオハイオ州シンシナティー・レッズでデビューしたピート・ローズ選手、新人王を取った後も、首位打者に3度輝くなど活躍を続け、そして85年に名選手タイ・カッブの4191安打を抜き、4256安打という通算安打の歴代最多記録をつくりました。果敢なヘッドスライディングや全力プレーでファンを沸かせ、ついたあだ名は『チャーリー・ハッスル』。その後も地元レッズで監督兼選手となり、歴代の名選手と肩を並べるほどの人気を博しました。しかし。
バート・ジアマッティMLBコミッショナー
「ローズ氏の永久追放は、残念な出来事による悲しい結末だ」
1989年ローズ氏は野球賭博が発覚し、大リーグから追放処分となり、翌年には、脱税で5カ月の懲役刑を言い渡されました。
ピート・ローズ氏
「私は野球賭博などしていない。レッズの試合にも賭けたことはない」
ローズ氏は長く賭博関与を否定していましたが、2003年に告白しました。
ピート・ローズ氏「1987年と1988年に野球賭博をやりました」
インタビュアー「自分のチームに賭けましたか?」
ピート・ローズ氏「はい」
インタビュアー「自分の対戦チームには?」
ピート・ローズ氏「いいえ」
ローズ氏は記念品にサインして生計を立てていたとも言われ、ボールのサインには「野球に賭けてごめんなさい」と謝罪する文もありました。
ピート・ローズ氏
「私はレッズの殿堂入りできて満足だ」
ローズ氏は、大リーグ機構の野球の殿堂に入れるよう働きかけていましたが、生涯その願いはかないませんでした。
ピート・ローズ氏
「アメリカは寛大な国 正しいことをすればいつか2度目のチャンスが与えられると信じてきた」