先月の末アメリカを襲った巨大ハリケーン「ヘリーン」の影響で医療用点滴が全米で不足し、深刻な事態となっています。
医療用の点滴不足の現象は全米に広がっています。マサチューセッツ州最大の総合病院では医療用点滴が不足しているため患者の治療の一部を延期すると発表しました。そのほか、多くの病院で手術なども延期せざるを得ない状況となっています。
これはアメリカ南東部の広い範囲で甚大な被害をもたらした巨大ハリケーン「ヘリーン」によりノースカロライナにある点滴液を製造する医薬品工場が損壊し生産が停止しており、サプライチェーンが寸断されたことが原因です。
全米で供給される点滴液のおよそ60%がこの工場で製造されておりバイデン大統領は国防生産法を発令し工場の立て直しを支援しています。