この夏、異常な暑さが続いたアメリカですが、この秋は、残暑と雨不足が深刻化しています。紅葉やハロウィーンシーズンなどに欠かせない秋の収穫にも大きな影響が出ています。
秋、真っ只中ですが、全米のほぼ全域で、雨不足が深刻化しています。に悩まされています。西海岸から中西部、そして東海岸でも、雨の降らない日が続き気象学上、全米の77%は「異常な乾燥」で、ほぼ半分の45%が「干ばつ」状態とされています。先週1週間、高い気温と乾燥が続いたニュージャージー州では、農場でのカボチャやリンゴ狩りの時期ですが、果樹園の方は、乾燥の被害を受けて、りんご狩りを例年より早く終了しました。
果樹園経営 デビッド・ダフィールドさん
「少ない雨ではどうにもならない。少なくとも数日か雨が続かないとやっていけないね」
ニュージャージー州のクリスマスツリー農園は、24時間水撒きがを欠かせません。そして大量の水を張って収穫するクランベリーの農地は干上がってきていて、大きな損害が予想されます。乾燥した空気で、山火事も多発しています。コネティカット州では、数カ所で山火事が発生し住宅地のそばまで燃え広がっています。当局は山火事を監視するためにドローンを飛行させています。
コネティカット州警察
「1日平均5〜6機のドローンで火事を監視しています。野生のタカが、ドローンの飛行経路に入ってくる事もありました」
ハロウィーンのお祭りで有名なマサチューセッツ州セーラムでは、森林火災で130エーカー以上が焼失しました。
セーラム消防署長
「風が強く消火活動に手が取られ、いつものハロウィーンのイベントより苦労するした」
この他、コロラド州やオクラホマ州などでも数千人が避難の対象となる大規模な山火事が発生しており、乾燥による火災の警報が10州以上に出ています。気象予報によりますと、ラニーニャ現象によりアメリカ中部の平原地帯と南部は、この秋は乾燥が続く可能性があるという事です。