先週アメリカの北側を覆っていた寒気ですが、太平洋側からの温かい風により、カリフォルニア州では、暴風や大雨など様々な悪天候を引き起こしています。サンフランシスコ周辺では、ごく稀な竜巻が発生し被害が出ています。
14日土曜日、カリフォルニア州サンフランシスコの南およそ100キロの街で、竜巻が発生。
最大風速40メートルを記録する、猛烈な竜巻の渦が住宅地や市街を襲う様子です。この竜巻により、建物や車が飛ばされ、電線が切れるなど大きな被害が出ました。住民数人が負傷しましたが、死者は報告されていません。この日はサンフランシスコ市内でも暴風が吹き荒れ、観測史上初めて市の竜巻警報が発令されました。同じカリフォルニア州の山間地域では、30センチほどの積雪で州間道路が雪で覆われ車が立ち往生しました。
一方で、州南部のロサンゼルス近くの山火事は、乾燥した天気により、1週間以上燃え続けていましたが、19日木曜日までに鎮火しました。消防当局によると、およそ4000エーカー(約16平方キロ)が延焼し、20軒の家屋・建物が全焼した、という事です。
ニューヨーク州など北東部では、週末大雪が降るなど寒波による影響がありました。中部のアイオワ州では、この冬最低の気温、摂氏マイナス20度まで下がり雨や雪など降った後に路面が凍結し、交通事故も発生しています。東海岸の北部では、年末にかけて例年より寒い気温となり、加えて雨や雪の予報も出ていて年末年始の長距離の移動などに注意が呼び掛けられています。