アメリカの保健福祉省は、これまで少量なら体に良いとされていたお酒について、量にかかわらずアルコールは発がんリスクを高めるとし商品のラベルにタバコと同じような健康警告表示を義務づけるよう求めました。
保健福祉省の管轄するアメリカ公衆衛生局は3日(金)、お酒を飲む全ての人に対し発がんリスクを高めているとして警告しました。
保健福祉省・ビベック・マーシー医務総監
「アルコールと発がんリスクは長年の調査で立証されています」
4年前に酒類に妊婦の飲酒に対する健康警告表示がされ義務付けられましたが、これまで女性は1日1杯、男性は1日2杯程度の飲酒は安全と考えられていました。
アロク・パテル医師
「節度を保った量のアルコールは問題ないとされてきましたが
調査結果は変化しています」
保健当局のあらたな調査ではアルコールは、肺がん、乳がん、食道がんなど、すくなくとも7種類のがん罹患リスクを高めるとし、アルコールが原因とされるがんは年間10万人、そして2万人が死亡しているということです。
保健福祉省・ビベック・マーシー医務総監
「私からのメッセージは酒を飲む量が少なければ発癌リスクも少なくなるということです」
アメリカでは新年抱負と同時に1月の1ヶ月間お酒を断つドライ・ジャニュアリーに
チャレンジをする人が増えています。
しかし、国民の健康保険問題などの刷新を掲げているトランプ次期政権がこうした健康警告表示を支持するかどうかは不明で実現するかどうかは政権交代後の動き次第となりそうです。