アメリカでは先週から今週にかけて、複数の死傷者を出す事故が相次ぎました。
イエローストーン国立公園近くの幹線道路で1日夜7時過ぎ、観光客13人を乗せた小型バスとピックアップトラックが正面衝突し、炎上しました。これにより、バスに乗っていた観光客6人とトラックの運転手の合計7人が死亡、8人が負傷しました。地元警察は6日、トラックがセンターラインを超えて、対向車線を走ってきたバスに衝突したと発表しましたが、なぜトラックが対向車線に入ったかは捜査中だとしています。事故の大きさや、観光のための商用車が絡んでいることを重く見て、NTSB・国家運輸安全委員会も独自に調査を進めているということです。
そして3日(土曜日)、カリフォルニア州のシミバレーでは、住宅地に小型機が墜落し、小型機に乗っていた2人が死亡しました。墜落によって住宅2棟が損壊しましたが、家の中にいた人は全員避難し、けが人はなかったということです。墜落した小型機は、キットから自分で組み立てることができる人気のタイプで、乗っていたのは60代の父親と30代の息子、そして愛犬でした。捜査当局は、小型機の整備記録や事故当時の天気、通信記録などあらゆる面から事故原因を調査するとしています。
そして海の事故です。5日月曜日の早朝、サンディエゴ沖で小型の船が高波にさらわれ転覆しました。これにより14歳の少年を含む3人が死亡し、4人が負傷、子供1人が行方不明になっています。船はメキシコとの国境から北に56キロの地点で転覆していて、どこに向かっていたのかはわかっていません。全長3.5メートルほどの船は密入国斡旋業者がよく使うものと同じ型で、捜査当局は6日火曜日、密入国に関与した罪などで5人を起訴しています。ここ最近、警備が厳重な陸路での国境越えを避け、密入国斡旋業者が手配する危険な海での国境越えを選ぶ移民がますます増えているということです。