トランプ大統領が南アフリカで白人が虐殺されているとして支援金を凍結した上で特例で白人の難民受け入れを支援し両国の関係に波紋を広げていた最中、南アフリカのラマポーザ大統領がホワイトハウスを訪れトランプ氏と会談しました。以前ウクライナのゼレンスキー大統領との会談のようなバトルも予想され注目があつまりました。
21日(水曜日)南アフリカのラマポーザ大統領がホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領と会談しました。記者団に公開された場面はおよそ1時間にもおよびトランプ大統領は、南アフリカの白人の農民が虐殺されていると主張しその「証拠」とするビデオ映像や記事などを報道陣の前でラマポーザ氏にみせました。
トランプ大統領
「道路の両側に十字架だ」
「みんな殺されたんだ」
ラマポーザ大統領
「この場所はどこですか?」
トランプ大統領
「わからない」
ラマポーザ大統領
「場所が知りたいです
私は見たことがないです」
「証拠」とされる映像には野党指導者が白人殺害を呼びかける場面もありましたがラマポーザ大統領は、これは一部の極端な思想だとして白人の虐殺は行われていないとあらためて主張しました。( 16)
シリル・ラマポーザ大統領
「我が国では犯罪が多発し多くが殺害されています
しかし殺害されているのは白人だけではなく大多数が黒人なのです」
白人の「虐殺」をめぐるトランプ大統領との論争は続き一時、険悪な雰囲気にもなりましたが、ラマポーザ大統領は、会談で貿易や投資についての話し合いも行われ今後、話し合いをつづけることで合意できたとして南アフリカにとってこの会談は大成功だったと語りました。(22)
シリル・ラマポーザ大統領
「最後には(トランプ大統領は白人虐殺について)信ぴょう性に疑問と疑念を持ったと思います」
「騒ぎになることを期待されていたようですが
がっかりさせて申し訳ない」
「結果的にこの訪問は大成功でした」
今年11月に南アフリカで行われるG20をボイコットするとしていたトランプ大統領ですがこの日は明言を避け、今後の行方が注目されます。