道路で大型トレーラーが横転し積荷の中から大変なもの飛び出しました。
先月30日(金曜日)、ワシントン州ワットコム郡を通る州道で大量の蜂の巣箱を積んだトレーラーが横転。およそ1400万のハチが放たれました。現場に駆けつけた救急隊員がハチに刺され、地元警察は危険だとして周辺の住民に道路に近づかないよう呼びかけました。
このニュースを聞いて20人以上の養蜂家がボランティアでハチの救出に駆けつけました。その一人がデレク・コンディットさんです。
ON 養蜂家
デレック・コンディットさん
「もっと蜂の巣を救出するためにトラクターを動かせるか待っています」
多くの巣箱が破壊されてしまっている中、懸命に残った巣箱を回収します。
ハチが巣に戻る修正を生かして1匹でも多く救出するのが目的ですが、この量のハチがパニック状態になり飛び回る状況はさすがの養蜂家も驚きです。
生き残ったハチが巣箱に戻るには数日かかるということですが混乱した状況の中でハチ同士が攻撃し合う可能性もあるということです。トレーラーの運転手にけがはありませんでした。警察はトラックが横転した事故原因を調査中です。
ミツバチの受粉は多くの植物の命を繋いでおり、国連は世界食糧のおよそ3分の1をハチに頼っている試算しています。しかし環境汚染や農業に使われる殺虫剤などでハチは年々世界的に減少しているといわれ、コンディットさんを含め、多くの養蜂家や環境保護団体が警鐘をならしています。